コラム・エッセイ
2020東京オリンピック
随想 猫の目 吉原 雍《東京大会が》
予定通り4カ月後に開催されるかどうか、皆が心配している。すでに聖火は福島を出発したし♪
今思うと、この東京大会は「東日本大震災と原発処理が大変でオリンピックどころじゃない」と多くの国民が思っていた時に、政府が強引に誘致した印象が強かった。
さらに続いて「誘致に数億円のワイロ疑惑があり、仏検察が動き、日本の委員長が辞任する騒ぎ」が拍車をかけた。
その後も何かとごちゃごちゃしたが、つい最近も、組織委員会の委員長や組織が前近代的だと世界中に報道され、多くの国民ががっかりした。
そんなことや、コロナ禍のせいだろうか、最近の各種世論調査も「国民の7割が開催中止を期待」となっている。
一方そんな冷めた意見ばかりでなく、選手、関係者、政府には「ぜひ開催を」の熱い声援も多い。
差し迫った問題として、1年の延期で増えた赤字と、今後中止した時の大赤字は誰が埋めるかの声も。
ここまで来たらもうやるしかない。やればやったで予想外に盛り上がるかもしれないの声も。
さあ、7月23日開催まであと4カ月。誰がどう決めるか。
《オリンピックと戦争》
話のついでと言っては何だが「オリンピックは平和の祭典♪」という点にも触れておこう。
実は日本は、第2次世界大戦の前年、1940年(昭和15年)に「オリンピックどころじゃない」と東京大会を返上した経験がある。
中止されたオリンピックが復活したのは8年後の1948年ロンドン大会だったが、当然というか日本とドイツは招待されなかった。
余談だが1916年ベルリン大会も第1次世界大戦のため中止された。
また1980年モスクワ大会は、ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して日米など諸国がボイコットした。
オリンピックは平和あってこそなのだ♪
《オリンピックと経済支援》
もう一つ「オリンピックは先進国から経済支援してもらえる祭典♪」という点にも触れておこう。
僕がメキシコに行ったのは1964年(昭和39年)の東京オリンピックの10年後だった。
メキシコは東京の次のオリンピック開催国だったが、首都メキシコシティの開発、特に地下鉄が予想以上に立派なのにびっくりした。
聞けば「オリンピックの時にフランスに頼んでパリの地下鉄を引いてもらったんだ♪」と言う。
素晴らしい仕組みと思うが、ああいう支援は今も健在だろうか。
今回もし東京が頼んだら「世界はコロナ支援をしてくれただろうか」
(ギャラリー三匹の猫)
