コラム・エッセイ
光秀とコロナ
随想 猫の目 吉原 雍《本能寺の変》
日曜夜のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」が終わった。
「麒麟は平和な国にやって来る」とか?で、その国を造るのは細川か信長か光秀かそれとも…という物語だった。
最終回は本能寺の変。信長のやり方に絶望し謀反を決意した光秀は、信長が眠る本能寺を深夜、軍勢で取り囲む。
「敵は誰か」「明智殿にございます」「ならば是非もない。わしはここで死ぬ。蘭丸、座敷に火を放ち、首は誰にも渡すな」
いいねえ、僕の大好きなシーンだ♫
《日本人の判官びいき》
そして最終シーン。にぎわう市場風景を、あれれ、光秀らしき武士がうれしげに眺めた後、単身、馬で走り去る。
気がついた恋人が後を追いながらつぶやく。「あ、あれはたしかに光秀様、いずこへ?」
フフフと僕は思わず笑った。(光秀は本能寺の変の10日ほど後に、秀吉に討たれたんじゃないの?)
いえいえ、それが実は光秀にも、九郎判官源義経みたいな生存伝説があるのです。
(光秀は後に関ヶ原の戦いで秀吉に再挑戦したが果たせず、大陸に渡って活躍した)など。
日本人が大好きな判官びいき、弱い者を助ける精神…NHK大河ドラマがやっちゃった~♫
《メルケル独首相の判官びいき》
実は海外にも判官びいき精神があって、筆頭はドイツ初の女性首相を15年間務めたメルケルさん(66)だろう。
6年前、ドイツに難民が押し寄せた時、国民に受け入れを訴えしみじみと語りかけた。
「東ドイツ出身の私が貧困からの脱出と自由をどれだけ待ち望んだか」♫
《コロナ対応の演説》
話変わってこの1年、コロナ関係の演説が注目されている。
この点でもメルケルさんは昨年4月に訴えた。「全家庭、アーチスト、中小企業経営者の人々がコロナのパンデミックで苦労している。
(緻密な三密対策など要請、略)この危機後の社会が不安や不信感でなく、信頼、思いやり、希望で満ちるよう協力してほしい」
フランスのマクロン大統領も「これは戦争だ。コロナ戦争に勝とう」と訴えた。
イタリアのコンテ首相も「経済より人命が大事」と訴えた。
目先の事務的な話でなく、自分の言葉で国民に語る演説が高く評価されたのはもちろんだ。
《最後に三匹の猫》
いま地元作家の「創作人形・ひな展」開催中、3月28日(日)まで♫
古布、和紙、粘土の人形、アクセサリー、プリザーブドフラワー、戸塚刺繍(ししゅう)など個性的で素敵♫
(ギャラリー三匹の猫)
