コラム・エッセイ
春心、安らがず
随想 猫の目 吉原 雍《いつしか年もフキノトウ♫》
卒業シーズンは近くの徳山高校の気配でわかる。子どもらがざわざわし、あたりが活気づく。
僕は高校の卒業式は受験で上京中で出席できなかった。2年の時は送辞を読んだ。
時代が変わったけど今でも「仰げば尊し」や「蛍の光」を歌うのだろうか。
確か「蛍の光」の歌詞の中に「いつしか年も、杉の戸を、明けてぞ、今朝は別れ行く」とあった。
立派な掛け言葉の詩に申しわけないが、さっき何気なく「いつしか時もフキノトウ」という詩が浮かんで消えた。(笑)
《コロボックル》
ことしも家の裏のフキが小さな可愛らしい芽を出したのは知っていた。アイヌ伝説のコロボックル人は「フキの葉の下の人」という意味らしいが、まるでフキの芽みたい。
で、僕はいつ食べようかと考えていたんだが、とうにトウが立って(笑)親父になっていた。(笑)
フキの芽は福川のウエムラに持って行って、天ぷらにしてもらって食べるのが好きだった。あそこが閉店してから、ウチのフキはことしも、いつしか年もフキノトウ♫
余談だが惜しまれながら閉店した庶民的な店がいっぱいあったね。文化の灯が消えるみたいでさびしかった。たるまん、司寿司、中華再来、ピアノバー、999…。
《ホーホケキョ教室》
話は変わって数日前、鹿野や須々万に雪が降った朝、ボ〜とテレビを見ていたら、庭のどこかでホ〜ホケキョ♫
例年見てわかったが、ウグイスは、親が子に1,2週間鳴き方を反復練習させて、やっと人前で鳴けるようになる。
親子教室は「ホ〜」から始まって、数日後に「ケキョ」を教える。その数日後に「ケキョケキョ」、そして最後に「ホ〜ホケキョ」と通しで鳴けたら卒業♫
もう白梅も散ったけど「おめでとう♫」とわが家にも来てくれた、ありがとね♫
《枕草子》
さて「春は曙」平安時代の枕草子の中で、なぜかウグイスは清少納言の評価が低いのをご存知?
「姿形はいいが生まれが悪いから宮中では鳴かない。貧しい家の竹やぶで大声で鳴いている」
ついでに言えばヨーロッパのウグイス?は「チー、チー」と鳴く。ロミオとジュリエットにもナイチンゲールは登場するが、ウグイスはなし。
《彼岸入りだが》
われら俗人の心身は安らがず。日ごと経済、殺人、麻薬、基地、原発、テロにおびえ、周南はさらに選挙でいらだつ。
《三匹の猫は》
21日(木)から31日(日)まで「福谷浩志・風景と猫・水彩展」♫
(ギャラリー三匹の猫)
