コラム・エッセイ
恵方巻きと義理チョコの話
随想 猫の目 吉原 雍《恵方巻きは》
商売熱心な関西の寿司業界が始めたとされる「節分の日だけの太巻き・のり巻き」で、10年くらい前から有名になった。
以前なら仲間数人と馴染みのスタンドに集まって、持参した恵方巻きやイワシ煮などを肴に、ワイワイ飲んだものだった♪
飲む前に小うるさい恵方巻きの儀式があって、それを無事に終えると、1年健やかに過ごせるという話だった。
だがそれは大ウソで、無事に儀式をすませた仲間の3人が亡くなり、いつしかスタンドも閉店して、恵方会も解散してしまった。
ことしも僕は寿司英の恵方巻きをかじり、恵方の南南東に向かって献杯した。寂しいが時の流れだ。
そんな折…。
《恵方巻き 過熱 もうやめよう》
過熱一方の恵方巻き商戦から一歩引きさがった、神戸のあるスーパーの主張がいま評判らしい♫
そのご店主の話。
「恵方巻きはよく売れるので、寿司屋だけでなくスーパー、コンビニなども売るようになった。
しかし需要と供給の読みが難しくて、各自が前年実績に上積みして見込み生産する。
それが昨年大失敗し、売れ残った恵方巻きを大量放棄する騒ぎが、全国的に問題になった。
この時勢に、海洋資源(魚貝)ロス、食品(恵方巻き)ロスは問題だ。恵方巻きの過熱はもうやめよう。
そこで当店では前年の売り上げ以上の恵方巻きは作らないことにし、在庫ゼロに成功した。」
積極経営型ではないが、いい話だと僕は思う。
そんな折…。
《日本は 義理チョコやめよう》
というコマーシャルをチョコレート業界老舗のゴディバが宣伝し、話題になっている♪
ご存知かどうか、2月14日・聖バレンタインデーの日に、女性が愛する男性にチョコレートを贈る慣習が、いつのころからか日本にもある。
だが、職場にはほかの男性もいるため本命を隠す意味もあって、全員にチョコレートを贈る。これが義理チョコ。
これをやめようと、チョコ大手のゴディバが言う。何か陰謀が隠されているのでは?(笑)
社長の話。
「あげる人の立場からの話で陰謀はない。チョコをあげる人が楽しければ今後も続けてほしい♪
でも義理とかなんとかで、あげる人が楽しくなければ、もらう人も、作るゴディバも楽しくないから、やめよう」
チョコレートの味がする、いい話だと僕は思う。
《最後に三匹の猫で》
いま、世界に1つしかない「創作人形・ひな展」開催中♪
地元作家8人が手づくりした、温か味のあるおひな様、犬、ウサギ、少女、花など🎶
(ギャラリー三匹の猫)
