コラム・エッセイ
斎藤清の「会津の雪」
随想 猫の目 吉原 雍《雪が降る》
正月が過ぎて2、3回雪が降った。先日は周南の軽井沢と自画自賛する鹿野に3、40センチ積もった。漢陽寺の雪の庭やタヌキおじさんのカマクラなどフェイスブックで楽しませてもらった♪
あの日もこちらの町なかは、うっすらと数センチ積もっただけ。僕たちが小学生だった60年前は、この辺も寒くて雪もガンガン積もった。小学校も雪で休校になった気がする。冬は寒くて雪が積もるのが当たり前で、雪やコンコン♪の歌を皆で歌った。
あれから60年‼(笑)温暖化で雪もめったに降らなくなって、雪やコンコンの歌♪も風化して、これからどんな時代になるやら。
《斎藤清の世界展》
さて先日、うっすらと銀世界になった野山を見ていたら、画家・斎藤清の「会津の冬」の景色が浮かんできた。
そこでさっそく「斎藤清の世界展」を開催中(2月19日まで)の周南市美術博物館に。
《斎藤清は》
福島(会津)生まれ、家業倒産のため五歳で北海道に転居、看板を描きながら独学で浮世絵などを勉強。
やがて上京し、世界的な版画家として活躍。80歳で生まれ故郷の福島に戻り、10年住んで、今から20年前に福島で没した。享年90歳。
もし存命なら、6年前の東日本大地震と原発事故について聞いてみたいが、今はもう聞けない。
だが彼の柔軟な、広い感性から想像すると「会津と日本を汚す動きには絶対反対」と言うのではあるまいか。
《目当ての「会津の冬」は》
斎藤清82歳の作品だが、ほかにも数点の「会津の冬」の絵が飾ってあった。
ざっくり言って、降り積もった白い雪以外のほぼすべてを省いた、白一色の世界。それが「会津の冬」だった♪
若き日に海外の版画展で活躍した斎藤清は、晩年、禅みたいな純日本風の世界に戻ったのだ。
もう一点見たかった絵があって、探したら、あったよ‼「競艶」という小さな絵。
雄か雌か知らないが(笑)身をくねらせて妖しげな媚(こ)びを売る、グレーや黒の九匹の猫♪
「会津の冬」と違って、こちらは斎藤清66歳の作品、まだパリの匂いと色香が漂っている。(笑)
最後に、この展示品の大半は、皆様ご承知の通り、内科医のY先生のコレクション。素晴らしい所蔵品を拝観できてありがとうございました。
《いま三匹の猫で》
7人の作家の「創作人形・ひな展」開催中♪独創的でステキな作品がいっぱい🎶
また会期中の2月19日(日)午後2時から、フルート、ヴァイオリン、ピアノの「ひな祭コンサート」🎶
(ギャラリー三匹の猫)
