コラム・エッセイ
裸の王様
随想 猫の目 吉原 雍《おとといは二・二六事件の日》
81年前の昭和11年2月26日、「国家改造」を叫ぶ陸軍青年将校たちが1,500人の部隊を率いてクーデターを起こした。
事件は3日間で鎮定され、首謀者は死刑、関係部隊は極秘のうちに満州に転属された。
以後、軍部は粛軍の名目で政治に深く介入し、5年後に日本は太平洋戦争へ突入した。
そんな節目の日は歴史の教訓として語り継ぎたいものだ。
《トランプ旋風》
さてアメリカでは、就任1か月のトランプ大統領が次々に「大統領令」を発令、ますます旋風を吹きまくっている。
このまま時間が過ぎて人の印象も変化して、いつの間にかこの奇妙な政治が定着しはしないか、不安だ。
「TPP法案から永久に離脱する」。理由はアメリカの国益に合わないからで、各国と今後、一対一で再交渉する。日本はじめ11カ国は大困惑。
「メキシコ国境に壁を作り、建設費はメキシコに負担させる」。理由は不法移民の阻止。メキシコは怒り狂っている。
「イスラム圏七カ国からの入国制限」。理由はアメリカに有害な人間の入国阻止。
これには世界中から大ブーイングが上がり、さすがに連邦地裁も憲法違反と判断し、政府に「停止」を命令した。
だが、人々の怒りは収まらず、トランプ暗殺がうわさされたり、アカデミー賞のイラン女優が授賞式に抗議の欠席をするなど、前途多難だ。
この大統領令という制度は歴代大統領も活用してきたが、憲法に合致し、かつ議会が承認すれば本当に実施される。
トランプ政権は二度と失敗しないように憲法専門チームを作ったと言うから、あなどれないよ。
《アンデルセンの「裸の王様」は》
いろいろあって、結論を言えば、純真な子どもだけが「王様は裸だ」と言う。だが、家来や王様自身、町の大人たちは「見栄や立場」から「裸だ」とは言わない。
まあ、僕たちのまわりではよくある話だ。大勢がイエスと言うと→その場の空気に流されて、反対意見を考えたり言う勇気がなくなって→自分もイエスと言ってしまう。
先の二・二六事件の前後の日本がまさにその典型だった。もちろんほとんどの国民は、当時何も知らなかった。
だが、立場上、知っていた国民も何もできなかったというか、しなかったわけでしょ。
トランプと側近の皆さん、裸の王様にならないよう、くれぐれもご用心‼
《最後に三匹の猫》
きょうで「創作人形ひな展」終わり♪粘土、陶器、和紙、布、木の人形たち、また来年🎶
(ギャラリー三匹の猫)
