2026年05月28日(木)

コラム・エッセイ

3・11大震災を忘れない‼

随想 猫の目 吉原 雍

 《銀座の垂れ幕》

 1週間前から東京・銀座数寄屋橋交差点のソニー・ビル外壁に、概略こんなことを書いた垂れ幕が掛かっている。

 「2011年3月11日の東日本大震災のことを私たちは忘れない。

 二度と起きてほしくないが震災はまた必ず起きる。」

 そして5階付近の垂れ幕に太い赤線を引いて、こう続けている。

 「あの日、岩手の大船渡市を襲った津波の高さは16.7メートル。銀座のど真ん中ならちょうどこの高さ。

 高いとわかっていれば対応が変わる。震災を忘れない。それが防災の第一歩。」

 実はこれ、ポータルサイトのヤフーが、大震災の記憶がどんどん風化してゆく世相を心配して、独自で発表した広告。

 ヤフー、アッパレ♪

 《余談だが、このソニー・ビルは》

 50年前、ソニーが日本経済を代表する超優良企業だったころに建てたモダンなビルで、サラリーマン時代に僕も何回か上ったことがある。

 そのソニーも50年たって最近は経営不振とかで、このビルも、老朽化もあって3月いっぱいで閉鎖、解体され、再開発は5年後とか。

 そんなことを知ったのは、この原稿を書きながら「ソニービルがなぜヤフーに壁を貸すのかな?」と思ったのがきっかけ。

 弱肉強食は資本主義の常とは言え、ソニーの落日は、やはりもの悲しい。

 《さて話は変わって、被災地再建のため》

 この6年間で95万人のボランティアが救援に駆けつけ、がれきはほとんど取り除かれた♪

 民間の寄付金は直後で阪神淡路大地震の時の2倍、3,100億円も集まり、家計の役に立った♫

 税金も29兆円が投入され、町、道路、港などもかなり復旧した🎶

 というわけでハード面はかなり復旧したと言えるようだ。

 だが、被災3県から流出した21万人が流出先で不便な暮らしをしているのに戻ろうとしない。個人の生活再建と人口流出問題は、まだまだこれかららしいね。

 《待望、平成の後藤新平》

 この解決には目先の復旧でなく抜本的な復興が必要と言われ、関東大震災時の東京復興で有名な後藤新平の再来が待望された。

 後藤はわが児玉源太郎が台湾総督時代にコンビを組んだ男。後に東京市長になり、首都改造計画を立案。

 関東大震災時に入閣し、有能な人材を集めて復興院設立。大胆な区画整理と社会資本建設を実施した。

 だが今回、平成の後藤新平は現れず、被災地再建はちょっとさびしい。

 《最後に三匹の猫は》

 18日(土)から「春らんまん 素敵な版画展」♪

(ギャラリー三匹の猫)

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