2026年05月28日(木)

コラム・エッセイ

横綱稀勢の里

随想 猫の目 吉原 雍

 《白鵬ガンバレ》

 子どものころから相撲が好きで、この大阪場所も15日間、テレビ観戦した。

 昔は栃錦、その後もいろんな力士を応援し、今は白鵬のファンだが、彼も30歳。

 最近は休場が多くなり、この1年間は優勝していない。そして格下相手にアレ?というような負け方をするようになった。

 その最大の原因は、彼の心技体の状態がそろそろ下り坂にさしかかったせいだろうと思う。

 そしてもう一つ、彼が「日本人の過激な日本人びいきに嫌気がさして、やる気が薄くなった」のではあるまいかと思う。

 彼はモンゴル人だが、日本女性と結婚し、すでに日本国籍を取得、引退後は親方としてがんばると公言している。

 史上最多の優勝36回を誇り、横綱の10年間、大相撲の屋台骨を支え続けた。並みの日本人以上に日本人的な横綱だ♪

 《外国人排斥》

 だがそんな白鵬でさえも、先場所、外国人扱いされてしまった。

 「19年ぶりに、なんとしても“日本人横綱”を誕生させたい!!、ガンバレ、稀勢の里!!

 昔の基準なら横綱昇進は無理かもしれないが、何と言われようと今回横綱にしたい、無理を承知で突っ走ろう!!」

 毎日、毎日、マスコミが騒ぎ立てたから、ファンの僕も白鵬ガンバレと叫ぶのは遠慮した。戦前の日本みたいだね。(笑)

 一番イヤな思いをしたのは「負けて」と言われたも同然の白鵬で、「いかに上手に負けるか」を忖度(そんたく)したはずだ。奥様も辛かったろう。

 《愛国心》

 大相撲と戦争は違うが、これはちょっと太平洋戦争の時の日系アメリカ人収容所事件と似ている。それまでアメリカ人として貢献したのに、ある日突然、敵視された。

 日本人横綱待望はちょっと筋違いの愛国心、ナショナリズムの問題でもあった気がする。

 《大相撲の国際化》

 大相撲は日本の国技とされるが、外人力士が増えて国際色豊かになった。外人横綱も当たり前。

 柔道、空手、テコンドーみたいに、このままどんどん国際化が進めばいいと思う。文化、経済、移民、難民…国境のない時代だよ、いまは。

 それにしても稀勢の里のひたむきさと親子の情愛には、ちょっとウルッとさせられたね♪

 おめでとう、横綱昇進と連続優勝🎶

 《長い冬・短い春》

 さて、もう4月なのに、朝晩の冷え込み、氷雨はまだ冬。桜もまだ。

 冬が長く、春が短い。これって典型的な地球温暖化現象。ストップ、温暖化!!

 《最後に三匹の猫》

 4月2日まで「春らんまん 素敵な版画展」♪

 (ギャラリー三匹の猫)

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