コラム・エッセイ
素直に咲けない桜
随想 猫の目 吉原 雍《狂った春》
毎年3月23、24日ごろ、わが家のアンズの木にピンクの花が咲き、その数日後に公園の桜が咲く🎶
春告げ鳥のウグイスは毎年2月下旬にわが家の庭に飛んできて、初鳴きを聞かせてくれる♪
ああそれなのに、ことしはアンズも桜も1週間遅れで咲き、ウグイスはまだ来ない。
狂った春。イヤなことが起きそうな予感がするのは僕だけだろうか。
《桜の知恵》
イヤな予感を共有するために、以前にも書いた「桜一族の種の保存」の話をしよう。数10本、数100本まとまった桜の園をイメージしながら聞いてくださいね。
桜一族は生き残りをかけて、全体を1・8・1の比率で三部隊に分け、役割分担を明確にしている。
『先発隊』
全体の一割が、シーズン入り前にチラホラと早咲きし、環境状態を調べ、親分に報告する。
問題がない時は「咲け」
だが、地震、風雨雪、空気汚染、火事、開発、平和などに不安材料があって素直に咲けない時は「様子見」または「中止」。
ことしの内申書は「様子見」だったみたい。(笑)
『本隊』
全体の8割が、先発隊の報告と親分の指令によって咲く、様子見、中止のどれかに従う。
『後見隊』
全体の1割が、シーズンの盛りを過ぎてもチラホラ咲き残って、皆の無事を見届け、シーズン後の異変を翌年に引き継ぐ。
『来春の準備』
さらに感心するのは、桜は散った日からすぐまた栄養を蓄えて、来春に咲く準備を始める。
とまあ、することなすこと、さすがは日本伝統の桜🎶、あなたみたいに美人のうえに頭もいい‼
と改めてほれ直したところで「ことしはいろいろとスッキリしないので様子見」した桜の気持ちを忖度(そんたく)してみようか。(笑)
《桜の気持ち🎶》
①大阪の森友小学校事件。
国民が知りたいのは3点。なぜ簡単に新設認可が出たか。なぜ国有地が大幅値下げされたか。なぜ首相夫人は100万円寄付したか。
世論調査によれば、国民の八割が「政治家(家族)、役人、業界、保守界」という四角関係に疑問を抱いている。
②国連の「核兵器禁止条約制定」交渉に日本不参加。
昨秋まで「唯一の被爆国としてリードする」と言っていたのに、突然、米トランプ政権の核兵器強化に同調したから、世界中が驚き失望している。
③原発再稼働裁判。地裁ではノーだったのに、国が控訴した高裁ではイエス判決が相次ぐ。司法も政府を忖度か。
④政治家と国民の質が劣化し、世界中で民主主義が危機に瀕している。
(ギャラリー三匹の猫)
