コラム・エッセイ
平和、ブラヴォー!!
随想 猫の目 吉原 雍《テノールをあなたに♪》
先日、ギャラリー三匹の猫で、藤原歌劇団・於保郁夫夫妻のコンサート「テノールをあなたに♪」を開催した。
奥様(ピアニスト・ご主人の伴奏)の曽祖父が昔、福川で井上呉服店を営んでいたご縁で始まったコンサート。
もう一つ、藤原歌劇団の創設者・故藤原義江の父親が下関に住んでいたという遠いご縁もある。(笑)
さて改めて気がついたが、なぜか懐かしくて心がしみじみするのは日本やドイツの古い歌。夫妻の演奏も抑え気味。
一方、いきなりハートにグサリ!!と来るのがイタリアのカンツォーネ。夫妻の演奏も明るく華やか。
ファンの皆様も、心しみじみ派と、ハート・グサリ派の二つに分かれ、楽しんでおられたみたい♪
屋根を突き抜けて空に届きそうな華麗なテノールとピアノ♪
外は寒いけど心はポカポカ♪、平和っていいな♪、ブラヴォー!!
《ノーベル平和賞》
このコンサートと同じ日、ノルウェーのオスロ市ではノーベル平和賞の授与式が開かれていた。
最近は北朝鮮やイスラエルで米国大統領のタカ派ぶりが目立つだけに、世界中が平和に敏感だ。
ことしの受賞者は七月に国連で採択された「核兵器禁止条約」のため尽力した「ICAN(アイキャン)」。
ICANは「核兵器廃絶国際キャンペーン」の英字略。二〇〇七年にジュネーブに設立され、世界四百六十八団体と連携し、核兵器禁止条約の実現を目指してきた。メンバーはピースボートや日本の被爆者など、二、三十代の若者が中心。
《共犯者》
受賞記念講演の要旨を二つご紹介しよう。
日本の被爆者代表、ハーロー節子さん(85)。
「被爆者は核兵器のない世界を七十二年間待ち続けた。核兵器は必要悪ではなく、究極の悪だ。
核の傘の下で守られていると信じる国々に問いたい。自国の破壊と、自らの名の下で他国を破壊する共犯者になるのか?
もう一度考えて、核なき世界の実現に参加してほしい」
《禁煙》
ICANのフィン事務局長(35・女性)。
「十年前は事務所で喫煙しながら仕事したが、皆が反対した結果、今そんな人はいない。
核兵器廃絶も禁煙と同じ。座って待っていてもダメ。行動しよう。ある日、突然、廃絶の日が来るから。
国連の核兵器禁止条約も、超大国、軍事大国、先進国などが採択の邪魔をした。
だが我々はついにやり遂げた。動けば動かせる、変えられるのだ!!」
《最後に三匹の猫》
いま重厚と円熟の「山本俊昭絵画展」♪
(ギャラリー三匹の猫)
