ニュース
文化 : 周南市のニュース
民放連最優秀賞に 高校生の映像づくりの記録 「みすゞの心を探して」
文化周南市山口放送が5月に放送した30分番組の「熱血テレビスペシャル みすゞの心を探して」が日本民間放送連盟賞中央審査の特別表彰部門(青少年向け番組)で最優秀賞を受賞した。長門市の大津緑洋高の生徒が童謡詩人、金子みすゞの詩を映像で表現する取り組みに挑戦する様子をスタッフが授業に加わりながら記録した。
この番組は佐々木聰さんがプロデューサーで、ディレクターが杉山さきさん(33)、撮影が山本宏幸さん、取材が田村康夫さん。同連盟と山口放送が進め、テレビメディアを深く知ってもらうためのメディアリテラシーの取り組みでもあり、スタッフは撮影、記録しながら生徒の映像作品づくりを支援した。
同校はみすゞの母校。普通科の当時1年の83人がクラスを超えて16の班に分かれ、各班がみすゞの詩を一つずつ選び、校内や周辺地域などで撮影した映像と朗読などでその詩を表現する30秒から2分ほどの作品を作り上げた。
映像作品の作り方から学び、詩を選び、撮影のための絵コンテを描き、テレビカメラを手に取材に出かけ、編集した。みすゞの詩について真剣に考え、思いを巡らし、仲間と話し合い、意見を聞き、同じ方向に向かう姿があったという。
番組は当初、熱血テレビの中で特集として2回放送。そのあと30分の作品に仕上げた。中央審査では「高校生が学びを深めていく過程が丁寧に描かれている」と評価された。
杉山さんは同校の卒業生でもあり、入社して10年ほど記者をしたあと、昨年から熱血テレビを担当している。
同賞への応募は初めてで「高校生の素直な感性、まっすぐな心が評価してもらえてうれしかった」「番組を作りたくて入社しました。受賞は励みになります」と話している。表彰式は11月10日(火)に全国各地を結んでリモートで開かれる。
「私と小鳥と鈴と」「海とかもめ」「誰がほんとを」などの詩から生徒が作りあげた映像作品は同社のホームページで「みすゞの詩 映像化プロジェクト」として当分の間、公開している。
このほか、中央審査ではテレビ教養番組で「20ヘクタールの希望 私は『農』に生きる」とテレビエンターテイメント番組で「幸せチンドン」が優秀賞を受賞した。「幸せチンドン」は11月10日に発表があるグランプリの候補にもなっている。
