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【周南市】3年がかりで修復、200年前の姿に 興元寺で輪蔵式経堂の落慶法要
文化周南市周南市徳山の曹洞宗の萬徳山興元寺(金子清学住職)で、約200年前に建てられた「輪蔵式経堂」の修復工事が完成し、4月28日に開かれた落慶法要で100人が祝った。
この経堂は堂内に一切経を収納する輪轉と呼ばれる回転式の書架があり、書架を回すと納められている経文を実際に読んだ功徳があるとされている。
江戸時代の天保年間に建てられたが、建物が傷み、地盤もゆるんでいることから一度、すべてを解体し、地盤の工事のあとに位置をずらして建て直して瓦も新しくふいた。立て直しにあたっては古い部材をなるべく使用した。
中の輪轉も修復して漆(うるし)を塗り直した。漆は塗っては乾燥させる工程を繰り返すことが必要で、2020年8月に工事を始めて2年半かけて今回、完成した。輪轉は名古屋市の国宝などの修復を手掛ける業者に依頼した。同時に本堂の屋根も全面改修した。
落慶法要は春季施餓鬼法要に合わせて開かれ、100人を超える人が参拝した。僧侶が読経しながら輪轉の周囲を歩き、参列者が焼香した。
設計・監理の光市の木村ノリオスタジオの木村則夫さん、施工した光市の㈱ナカムラ工業の中村修一社長に金子住職から感謝状が贈られた。金子住職が修復の経緯を説明して「漆を塗った人からは全国でも30とはない立派なものと言われました。自慢していいものです。修理したことで100年、200年ともってほしい」と述べた。
