2026年06月01日(月)

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経済 : 下松市のニュース

【下松】リチウムイオン蓄電池の製造装置分野へ 澄川工業㈱・約6億円で新工場建設 5年計画で新規雇用13人

  • 調印後に握手する左から澄川社長、末廣統括監、国井市長

  • 新工場の完成イメージ図

 山口県下松市葉山の鉄道車両部品などの製造業、澄川工業㈱(澄川英正社長)は、リチウムイオン蓄電池のセパレータフィルムシートの製造装置を生産する新工場を東海岸通りに建設する。今月下旬に着工し、来年3月から操業する予定で、5年計画で13人を新規雇用する。投資額は約6億800万円で、地域経済への好影響が期待される。

(山上達也)

電気自動車、スマホなど用途のすそ野広く


 同社は1967年に製缶・配管作業で創業し、のちに日立製作所や日立グループの傘下で鉄道車両や化学、半導体分野に事業を拡大してきた。89年に有限会社化し、今年4月から株式会社になった。日立笠戸協同組合に加盟している。
 従業員は100人、資本金は3千万円。葉山第1工場▽葉山第2工場▽高水工場で事業を展開している。

 このたびは光市との市境に近い国道188号沿の敷地9,990平方メートルをENEOS㈱から購入し、鉄骨平屋1,954.04平方メートルの新工場を建設する。

 新工場ではリチウムイオン蓄電池の重要部素材のセパレータフィルムシートの製造装置を生産し、主に海外メーカーへの販路を想定している。リチウムイオン蓄電池は電気自動車、スマートフォン、パソコンなど用途や需要のすそ野が広く、今後の市場の拡大が期待されている。

県統括監「県、市一体で支援したい」

 11日には同社と市との工場建設協定の調印式が市役所で開かれた。澄川社長(52)と国井益雄市長、立会人の末廣一水県産業労働部企業立地統括監が協定書に調印し、握手をして締結を祝った。

 式には同社の澄川社長や野々下輝雄営業課長、江川建一顧問▽市から国井市長、玉井哲郎副市長、真鍋俊幸地域振興部長が同席。大木則英市産業振興課長が司会を務めた。

 澄川社長は「リチウムイオン蓄電池という新分野の事業を展開することで、地域経済に一層貢献したい」とあいさつし、国井市長は「世界共通の課題を解決する分野への事業展開を支援したい」と期待。末廣統括監は「市と一体になって、できる限りの支援をしていく」と祝辞を述べた。

 続いて記者会見が開かれ、本紙など5社の記者が質問した。

 澄川社長はセパレータフィルムシート製造装置の設計から出荷までの工程を“一気通貫体制”と表現し「この分野の技術力を持つのは国内でも数社。時代の流れに沿って商機を高めたい」と意欲を見せていた。

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