ニュース
経済 : その他のニュース
ガソリン高騰抑える補助金、今週反映 先行き不安、補てん上回る原油上昇も
経済その他セルフGSでの1日現在のレギュラー表示価格は168円。ガソリン価格の高騰を抑制するため、国は石油元売り会社への補助金交付を決め、1月27日に適用が始まった。ガソリンスタンド(GS)などへの卸売りにつきガソリン1リットルあたり3.4円を支給する。
山口県周南地区のGSでは今週から反映されており、GS運営会社に補助金の効果、今後の見通しを尋ねた。
周南市内の石油販売会社によると、26日に、翌週に反映するガソリン仕入価格が1リットルあたり2.4円上昇することが決まったという。需給に基づく原油価格の上昇によるもので、政府の補助額と合わせると、実質0.9円の値下がりにつながるが、1月28日時点のガソリン価格は168円から変動はない。
補助金分が丸々値下がり額ではないため、利用者からの問い合せが想定されることから「GSのスタッフには、ガソリン価格について説明できるように指導しているが、現場が最も大変だ」と話した。
別の石油販売会社は「ウクライナ情勢など先行き不透明のなか、原油価格がさらに上がると、補助金では上昇分をカバーできなくなるのでは」と不安を見せた。
補助金交付措置は、石油製品価格調査でレギュラーガソリンの全国平均価格が170円以上になった場合に発動する。1リットルあたり5円が上限で、26日の公表価格は170.2円。県平均価格は166.3だった。