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【周南・下松・光】各会場で能登地震被災地に支援表明 新年互礼会・異例の幕開けに
経済その他周南3市の新年互礼会(新年賀詞交歓会)が5日に各市で開かれた。会の冒頭で能登半島地震の犠牲者の冥福を祈って参加者全員で黙とうするなどし、会頭のあいさつでも幅広い復興支援を呼びかけていた。
德山、新南陽両商工会議所合同の互礼会だけは募金箱を職員が持ち、さっそく募金活動を展開した。
【周南】能登地震支援の募金呼びかけも 徳山・新南陽商議所互礼会
周南市の徳山商工会議所(原田康宏会頭)と新南陽商工会議所(赤坂徳靖会頭)の合同での新年互礼会が5日、新南陽ふれあいセンターで開かれ、550人ほどが参加した。
今年は新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行して初めて開くもので、4年ぶりに飲食付きで実施。元日に発生した能登半島地震の被災地支援のための募金箱を会場入り口に設置し、赤坂会頭が参加者に募金を呼びかけた。
この日は、各商議所の会員企業、国会議員、県議、市議、市役所の幹部職員などが参加。原田会頭は「企業や各事業所では人手不足、エネルギー価格高騰など課題が山積するなか、商工会議所として、現場主義、双方向主義ということでアナログコミュニケーションをフル活用して、今年も皆様のお役に立てる事業活動をしていきたい」とあいさつした。
藤井律子市長、長嶺敏昭市議会議長からもあいさつがあり、来賓として岸信千世衆院議員、江島潔参院議員、上岡康彦、友広巌、坂本心次、大内一也、福田吏江子、守田宗治、森繁哲也の各県議が紹介された。
会員企業が集う久しぶりの酒席で、会場の各テーブルでは参加者が歓談を楽しんだ。

原田会頭

乾杯する赤坂会頭(右)ら
【下松】「市民力、地域力、産業力を」 企業幹部ら160人参加
下松市新年賀詞交歓会は、ほしらんどくだまつで約160人が参加して開かれた。冒頭に能登半島地震の犠牲者に黙とうし、弘中善昭会頭は「被災された方々の一日も早い回復をお祈りし、心からお見舞い申し上げます」と述べた。
市民憲章推進協議会の永田憲男会長の先唱で市民憲章を全員で唱和。弘中会頭は消費喚起対策プレミアムチケットの発行など昨年の取り組みを紹介し、2月4日の「くだまつ笠戸島アイランドトレイル」の開催に協力を要請。来賓の国井益雄市長は今年が市制施行85周年の節目であることにふれ「市民力、地域力、産業力を結集した『オール下松』でバランスのとれたまちづくりを進めていく」と意欲を示した。
出席した東洋鋼鈑下松事業所、日立製作所笠戸事業所、新笠戸ドックなどの企業幹部や市幹部、県議、市議、商議所の会員企業らは互いに新年のあいさつを交わしたり、名刺交換をしてなごやかなひとときを過ごした。最後に金藤哲夫市議会議長の音頭による三本締めで閉会した。

弘中会頭

黙とうする出席者
【光】「中小企業の稼ぐ力を」 220人が明るい笑顔で
光商工会議所と大和商工会が主催の光市新年互礼会は、約220人が出席してホテル松原屋で開かれた。冒頭に全員で能登半島地震の犠牲者に黙とうし、光商工会議所の東日出夫会頭は「被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げる。日本商工会議所と連携し、復旧支援に協力していく」と表明した。
東会頭は「今こそ、経済好循環の推進力である『中小企業の変革と持続的発展』が大切で、企業関係者の生活向上なしに日本経済の再生はあり得ない。中小企業の稼ぐ力を強化し、ビジネス変革やデジタル化による生産性向上、脱炭素、DXなど『中小企業の自己変革への挑戦』を続けよう」と呼びかけた。
来賓の市川熙市長や岸信千世衆院議員、北村経夫参院議員が祝辞を述べた。岸議員は自民党派閥による政治資金パーティー裏金問題に言及し「国政では皆様の信頼を揺るがしている現状がある。信頼を一刻も早く回復すべく全力を尽くし、その後にしっかりと地域経済の活性化へ皆様と手を携えて取り組みたい」と述べた。
続いて歓談に移ったが、わずか30分しかない中でも互いに笑顔で新年のあいさつを交わす姿があちこちで見られた。最後に大和商工会の清弘俊幸会長が三本締めの音頭を取り、閉会した。

東会頭

清弘会長

三本締めで締めくくる参加者