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経済 : 周南市のニュース
「観光に携わる人育てたい」 誇り持てる地域づくりに意欲周南観光コンベンション協会長 福田 陽一さん(44)
経済周南市周南市の周南観光コンベンション協会は6年間、会長を務めた原田康宏氏が退任して、副会長だった須金の福田フルーツパーク社長の福田陽一氏が就任した。苦境に陥っている飲食店への支援など新型コロナウイルス感染拡大対策、中長期的な周南市の観光の方向性などについて改めて聞いた。(聞き手・延安弘行)
―会長としてまず取り組みたいことは何でしょうか。
福田 コロナ禍の中で困っている店の役に立つ事業をすぐにでも手を打たなければいけないと思っています。ワクチン接種が進む秋まで“もたない〟という店もあり、何かしなければなりません。準備していることもあります。
―観光コンベンション協会の目指す方向
について改めてお願いします。
福田 観光協会は一般的には観光業者の団体ですが、周南観光コンベンション協会はまちづくりのボランティア団体という側面を持っています。二つのことを考えています。一つは周南コンビナートを基幹にたくさんの人が生活していますが、将来に向け、観光をキーワードに新しい産業づくりに挑戦したいと思います。もう一つは誇りに思える地域づくりへ、周南市の魅力を磨いていきたいと思います。
―コロナ禍もあって観光の在り方も変わりつつあります。団体でバスで観光地に乗りつけてという形はますますなくなっていくでしょうね。
福田 マイクロツーリズム、地元の人が地元に行く、ちょっとお出掛けできるような資源を開発したい。
長期的にはコロナ収束後の大爆発的な人の動きの準備もします。なんとか飲食店のお役に立つため、若い人の少人数のグループによる婚活イベントも企画していきます。まちのポートで地酒を味わう「角打ち」体験やカフェも計画しています。
―組織面ではいかがですか。
福田 たくさんの人に係ってもらいたいと考えています。20代、30代のどんな人でも受け入れ、ミッションを中心にボランティアでなりたつ観光コンベンション協会を目指したいと思います。
観光に関係ない人も含めてたくさんの人の知恵を借りたい。一緒にやるメンバーを増やし、ミッションごとに若い人中心に集まってほしい。まちを、周南をよくしたい、身近な歴史を学びたいという人はたくさんいると思います。
―新しい観光を作ることが求められています。
福田 これからは体験型の訪問先の生活を見る着地型がトレンドになります。インバウンド、海外の人が訪れるようにもなるでしょう。そのためにも事業者をいかに育てるかが大切です。ワークショップなどがそのきっかけになります。
―ワークショップを開くことで、ものを作っている人が説明したり、企画したり、事業者自身が体験できますね。
福田 観光農園を自分で経営していて、お客様に楽しんでもらえるようにして秋だけでなく、1年を通してお客さんが来られるようにしました。農園だけでなく、例えば酒蔵とか、可能性はいろんな業種であると思います。
―これまでの観光コンベンション協会の活動で印象深かった事業は。
福田 平和の島プロジェクトでしょうか。県内の中高校生が平和について考えてくれました。
―周南市は「日常をときほぐす観光」を掲げています。周南観光コンベンション協会のスローガンをお願いします。
福田 「おとずれたくなるまち周南」としています、地元の人が地元の良さを知って情報を発信していけるようにしたい。来年は徳山下松港の100周年でもあります。これまで続けてきたツアーやまちのポートでの特産品の販売、開発、観光ツアーも発展させたいと思います。
―課題を教えてください。
福田 観光業者を育てることが一番の課題だと思います。周南に行ってみたいと思っていただくためには情報発信が大切ですが、地元の人が情報を発信してもらえる雰囲気、体制を作ることでしょうか。そのためにも活動を一緒に取り組んでくれるメンバーを募集しています。
―将来に向け、人づくりから始めるわけですね。今日はどうもありがとうございました。
【プロフィール】
ブドウ、ナシの須金フルーツランド内にある福田フルーツパークの3代目。徳山高から鹿児島大学農学部を卒業、米国のワシントン州のリンゴとサクランボの農園で2年間研修したあと入社。10年前に社長に就任した。
社員は家族4人を含めて9人。ナシ、ブドウだけでなく、アーチェリー場を開設、バーベキューを楽しめるようにし、昨年からはハウス3棟、13アールでイチゴ狩りを始めた。最近ではナシ、ブドウのシーズンだけでなく、新型コロナ禍でも県内客を中心に、週末には1年を通して駐車場が満杯になっている。
平和活動などの徳山ユネスコ協会の活動にも熱心で現在は副会長。座右の銘は「まかぬ種ははえぬ」。何事もやってみないとわからないという意味がある。
