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経済 : 周南市のニュース
岩徳線は5億4千万円の赤字 JR西日本が収支公表 利用少ないローカル線30区間
経済周南市JR西日本は11日、1日の「平均通過人員」(乗客数)が2千人未満のローカル路線の30区間の収支など経営状況を公表した。このうち県内は岩徳線、小野田線、美祢線と、山口線、山陰線のそれぞれ一部について公表。岩徳線は費用に対する収入の割合が2017年から19年の平均で、25.4%で、100円の収入を得るためにかかる費用を表わす営業係数は394で、年間5億4千万円の赤字だった。それでも県内の公表区間では収支率が最も高かった。
今回のJR西日本の公表は「地域の皆様と各線区の実態や課題を共有することで、より具体的な議論をさせていただくため」で、30区間はすべて赤字。岩徳線は「岩国-櫛ケ浜」間の43.7キロが対象。
県内では、山口線の「宮野-津和野」間は収支率17・7%で8億4千万円▽小野田線は9.3%で2億円▽美祢線は15.9%で4億4千万円▽山陰線の「益田―長門市」間は7.6%で11億5千万円▽同線の「長門市-小串・仙崎」間は8.3%で9億5千万円の赤字だった。
乗客を増やすために努力している地域も多く、岩徳線では沿線の周南、下松、岩国市と県、JR西日本で「JR岩徳線利用促進協議会」を結成してスタンプラリーなどを企画してきた。
しかし、赤字線の存廃をめぐる議論が今後、高まりそうで、村岡嗣政知事は今回の公表に対しコメントを発表。「地方ローカル線は沿線住民にとってはなくてはならない移動手段であり、地域の社会・経済を支える大切なインフラ」と述べて「維持・存続に向けて対応するとともに、引き続き、各路線に設置されている利用促進協議会とも連携を図りつつ、利用促進にも取り組む」と表明した。
