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経済 : 周南市のニュース
【山口県周南市】東ソー 桒田社長が初会見 脱炭素と成長戦略の両立にらむ
経済周南市山口県周南市の総合化学メーカー、東ソーの桒田守社長は24日、3月の就任後初となる記者会見を開成町の南陽事業所で開いた。同日の株主総会後の会見で、売上高と各利益が過去最高となった2021年度の業績、南陽事業所での臭素生産能力の増強計画、カーボンニュートラルへの取り組みなどの説明があった。
2021年度の業績は「前年は北米の寒波やハリケーン、中国の電力不足により海外市況が締まったことで目標を大幅にクリアした特異な年」だったと振り返った。
「最大の経営課題は脱炭素と成長戦略の両立」と述べ、気候変動へ対応するための温室効果ガスの削減施策として、自家発電からの二酸化炭素(CO2)削減強化やCO2の有効利用技術の開発に直近3か年で600億円の投資を計画。一方で「バイオ、臭素などこれから伸びる分野に投資をしていきたい」とも語った。
臭素の生産能力増強にあたり、2022年度内に100億円を投資。火が燃え広がるのを防ぐ難燃剤、医薬品、農薬などに広く使われる臭素は、同社が国内生産量の9割以上を占めている。