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経済 : 周南市のニュース
【山口県周南市】ミヤハラが自動化設備を導入 サプライチェーン安定へ意欲
経済周南市山口県周南市栗屋の(株)ミヤハラ(松原忠彦社長)が7月、自動搬送機(ガントリーローダー)と複合加工機が備わった自動化設備を同社工場に初導入した。作業工程の集約、リスク管理にもつなげ、安定した部品供給に貢献する。
同社は1975年に旧徳山市上遠石町で創業。2つの県内工場、大分営業所、長崎事業所を有している。精密部品の加工や、自動化設備の設計から、製造、品質管理、組み立てまで一貫して担っている。
ガントリーローダーは素材(ワーク)の投入をロボットシステムが担う。無人で複合加工機で加工したワークを搬出し、工程集約にもつながる。二酸化炭素排出量や消費電力の削減にも対応した設備で、環境への影響も抑えることができる。
同社はリスク管理にも注力。半導体不足やサイバー攻撃などあらゆるリスクに備えて自動化設備を強化することで、万一の場合も最小限の人員で安定して部品を供給できる体制を構築するねらいだ。
松原社長(51)は「世界を舞台にするお客様のためにもサプライチェーンを止めない努力をし、高精度なものづくりで世の中に対応していきたい」と話し、今後の設備投資にも意欲を見せている。