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経済 : 周南市のニュース
【周南市】クナイHDが「パイン・ワン・クナイ」 9階から徳山湾の絶景
経済周南市コワーキングスペース開設
周南市橋本町に㈱クナイホールディングス(九内庸志社長)が建設していた本社ビルが間もなく完成する。9階建てで1階が同社と㈱九内の本社とコンビニエンスストアのファミリーマート▽2階がテナント▽3階から8階までは賃貸マンション▽9階はコワーキングスペースになっている。
クナイホールディングスは昨年5月に設立。子会社は橋本町が本社の㈱九内、下松市望町の㈱クナイと昨年12月には宇部市の宇部塗装工業㈱も加わり、塗装、工事を中心に幅広く展開している。本社ビルは創業者でもある九内社長の祖父の九内松一氏の名前を英語にして「パイン・ワン・クナイ」と命名した。
九内は1932年に下松市で創業し、今年で91周年。本社ビル建設は90周年を機にスタートさせた100周年に向けた事業の一貫。本社ビルの地では64年から塗料店を開き、その後は九内の本社になったが、隣接地を購入していたこともあって今回、新本社を建設した。
新ビルの延べ床面積は2791平方メートル。本体は日光組が建設したが、内装や外構などは自社グループで取り組んだ。
コンビニエンスストアはすでに開店し、賃貸マンションも法人契約を中心に7割が入居している。屋上には幅8メートル、高さ3メートルのデジタルサイネージを設置していて新幹線から見える位置にある。9階や賃貸マンションからも新幹線、山陽本線・岩徳線や徳山湾の絶景を見ることができる。
9階のコワーキングスペースは6月のオープンを目指し、コーディネーターをフリーアナウンサーの大谷泰彦さんに依頼する。利用者の交流の場ともなるコミュニティラウンジや、仕事用のスペース、個室、セミナー、ミーテング用の大小の会議室、それに動画撮影や音楽の録音、配信などができるスタジオも備えている。
九内社長は子どものころ、橋本町に住んでいたこともあり、コワーキングスペースを設けることで「まちの中心部が盛り上がってほしい。ビジネスだけでなく、サークル活動や産学連携にも使ってもらい、皆さんが集まる場所にして創業、起業支援もしたい」と意欲を見せている。
2階のテナントは現在も募集中。問い合わせは下松市の同社事務所(0833-43-6621)へ。