2026年04月16日(木)

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経済 : 周南市のニュース

【周南市】売上過去最高もコスト圧迫減益 ㈱トクヤマ・3月期決算発表

  • 会見での奥野所長(左)

 周南市御影町の㈱トクヤマ(横田浩社長)は4月28日、グループ全体の2023年3月期連結決算を発表した。化成品などの販売価格修正などで売上高は過去最高の3,517億円を記録。一方、原燃料コストなどの増加が利益を圧迫し、本業のもうけを示す営業利益は前年比42%減の143億円で増収減益となった。

 売上増は化成品、セメント、半導体関連製品の販売価格修正などが寄与。前年比で579億円、20%増だった。減益の大きな理由は、原燃料コストと物流費の増加、塩ビモノマーの海外市況下落など。経常利益は前年比110億円、43%減の147億円。純利益も186億円67%減の93億円となった。

 期末配当については中間配当と同じく1株あたり35円とし、株主への安定配当の基本方針に変更はない。

主要部門の主な品目、売上高、営業損益
化成品 カ性ソーダ・塩化ビニル樹脂、1,162億円(前期比15%増)、68億円(52%減)
セメント セメント、585億円(16%増)、△37億円
電子材料 半導体向け多結晶シリコン・放熱材・電子工業用高純度薬品、915億円(22%増)、70億円(2%減)
ライフサイエンス プラスチックレンズ関連材料・歯科器材・医療診断システム、375億円(12%増)、73億円(22%増)
環境 資源リサイクル・石こう再生処理、138億円(34%増)、4,600万円(前期は△4億円)

セメントラインの一部停止を検討

 24年3月期の業績は、半導体市場減速が影響を与えるものの、化成品やセメントなどの価格修正が浸透することで売上を282億円増の3800億円を見込む。上昇傾向にあった原燃料価格が一服すると予想し、価格修正が収益性改善につながるとし営業利益は156億円増の300億円とした。過去5期連続で減益傾向だった流れが反転し、増収増益を見込む。

 有形固定資産の減価償却方法を定率法から定額法へ変更することに伴い、54億円の償却費減少を織り込む。

 一方、徳山製造所に3系列あるセメント製造ラインのセメントキルンのうち1系列の停止を検討。3系列での生産能力は年間で454万トンを誇るが、国内セメント需要が減少するなか、適正な生産体制の構築で収益力の強化を図る。

 設備投資額は、23年3月期の356億から382億円に増やす。

 中間、期末配当はいずれも1株当たり35円で据え置く予定。

 この日は同市の徳山製造所で会見があり、奥野康所長が出席。樹脂サッシ事業の発展を目的として連結子会社の㈱エクセルシャノン株式のパナソニックHDへの譲渡、減価償却方法変更による中期経営計画の2025年度営業利益の400億円から450億円への修正などを説明した。

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