2025年03月19日(水)

ニュース

経済 : 周南市のニュース

【周南】東ソー㈱ 新開発の培養プレートが一役 京大iPS研究所の成果発表で

  • 2.5次元培養器材(東ソーホームページより)

 ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥博士が所属する京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の研究グループが、東ソー㈱の培養プレート「2.5次元培養器材」を使ってiPS細胞から肺と気道の細胞を作製し、新型コロナウイルスが肺や気道に感染するモデルを作りあげた。今後、ウイルス変異株などの病原性を素早く予測できることが期待される。

 iPS細胞は、特定の遺伝子を導入して人工的に作られた細胞。体の様々な組織に変化できる能力を持ち、病気の原因や治療法の研究、再生医療への応用が期待されている。

 2.5次元培養器材は2022年に同社が開発した細胞の培養プレートで、細胞塊を大量、簡便に形成できる。CiRAの後藤慎平教授と高山和雄講師らの研究グループは、実験で2.5次元培養器材を用いてヒトiPS細胞から肺胞上皮細胞と気道上皮細胞を「分化誘導」。分化誘導は、細胞の培養条件をコントロールして目的の細胞に変化させることで、同社の製品が実験に大きく貢献した。

 研究グループは、肺胞上皮細胞と気道上皮細胞でそれぞれ、5種類の新型コロナウイルスの感染実験を行い、変異株の感染効率、感染した細胞の反応の違いなど、病原性の特徴を詳細に調べることに成功した。今後、新しい変異株についても病原性を迅速に予測できることが考えられる。

 この研究成果は3月29日、アメリカの生物科学学術誌「Stem Cell Reports」で公開された。

今日の紙面
スバル合同会計 周南事務所

相続時や建物の購入売却時の相続税・資産税のご相談。
大切に育てた事業の譲渡や事業の拡大にむけて、複数の専門業者との提携で、お客さまの求める結果を一緒に目指します。

西京銀行

【取扱期間 2024年6月3日~2025年5月30日まで】西京銀行では預金残高が2兆円に達しました。日頃の感謝の気持ちを込めて年金定期預金をキャンペーン特別金利にてご提案します。詳細はお近くの西京銀行までお気軽にお問い合わせください。

東ソー

東ソーが生み出す多種多様な製品は、社会インフラや耐久消費財など人々の生活に役立つさまざまな最終製品に使われています。総合化学メーカーだからこそできる、化学の革新を通して持続可能な社会に貢献していきます。

山田石油株式会社

ソロや友達と過ごす「おとなじかん」から、親子三世代で過ごす「かぞくじかん」も楽しめる日帰りレジャー施設「くだまつ健康パーク」。屋内で遊べる施設や岩盤浴、サウナも充実!