2026年06月15日(月)

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【下松】文化庁「第一級の資料」と太鼓判 全国巡回企画展に天王森古墳出品

  • 大型ガラスケースに収納された大刀形埴輪

  • 左から藤井室長、文化庁の田中調査官、林専門職員

 文化庁や江戸東京博物館などが主催の企画展「発掘された日本列島2026」が13日、墨田区の同館で始まった。全国からよりすぐった10遺跡からの出土品が展示される中、約1500年前のものと見られる下松市の天王森古墳から出土した大刀形(たちがた)埴輪を“四大資料”の一つとして展示。全国的な注目を集めそうだ。

(山上達也)

発掘調査は全国で毎年8千件

 この企画展では全国で毎年約8千件に及ぶ発掘調査が展開される中で、特に注目される出土品を展示。今回で32回目になる。

 企画展は全国の5会場で巡回開催。まず江戸東京博物館で7月26日(日)まで▽兵庫県伊丹市の市立伊丹ミュージアムで8月7日(金)から9月13日(日)まで▽青森県八戸市の市埋蔵文化財センター是川縄文館で9月26日(土)から11月3日(火・祝)まで▽長野県松本市の市立博物館で11月14日(土)から12月28日(月)まで▽新潟県長岡市の県立歴史博物館で2027年1月16日(土)から2月28日(日)まで開かれる。

大刀形埴輪は独自の大型ガラスケースで展示

 天王森古墳の大刀形埴輪は、長野県佐久市の史跡香坂山遺跡の大型石刃など▽大阪府東大阪市の西岩田遺跡の木製仮面▽群馬県東吾妻町の天竜遺跡の銅鋺とともに紹介。

 会場内でも「新発見考古速報」の古墳時代のコーナーで東大阪市の西岩田遺跡▽京都府城陽市の小樋尻遺跡とともに展示されているが、下松市の大刀形埴輪など4点は、会場の通路の真ん中に独立して設けられた高さ2・5メートルの巨大なガラスケースに収められて展示され、注目度の高さを示している。

文化財調査官「当時の軍事、地方政策を物語る」

 開幕日前日の12日には同館で報道機関向けのプレスレビューが開かれ、下松市教委から生涯学習振興課の藤井孝明社会教育係長兼文化財室長(45)▽林弘幸文化財専門職員(34)が出席した。

 出土品を解説した文化庁の文化財資源政策・記念物課の田中龍一文化財調査官は「古墳時代後期の大きな前方後円墳の天王森古墳から大刀形をはじめさまざまな形象埴輪が出土しているが、作りが継体天皇の真の陵墓とされる大阪府の今城塚古墳の埴輪と酷似している。ここで埴輪づくりに携わった工人が下松でも同様の埴輪制作に関与していた可能性があり、当時の軍事や地方政策を物語る第一級の資料と言える」と高い評価を与えていた。

 天王森古墳からは大刀形、靫(ゆぎ)形、家形、巫女、盾形、円筒の6種類8点の埴輪が出品されており、会場で販売している文化庁編集▽共同通信社発行の図録に、これら8点の出土品の写真と解説が6ページにわたって収録されている。図録の価格は3,300円。

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