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桜ケ丘高、最後まで全力 「準優勝は誇り」 メモリアルカップ野球大会・シード校も破り健闘
地域その他周南市の桜ケ丘高校(辻岡敦校長、675人)の硬式野球部(岡嶋徳幸部長、59人)が2日、萩市の萩スタジアムで開かれた「やまぐち高校生2020メモリアルカップ夏季高校野球大会」の決勝で高川学園に1―6で破れ、準優勝でこの夏の大会を終えた。
■光る坂井投手の力投■
1日に準決勝で宇部工高を2―0で破って進んだ決勝戦では、大会第1試合から登板し、準々決勝、準決勝で2ケタの三振を奪ってきた坂井渚投手(18)が登板した。2回表と4回表に1点ずつ取られたものの、9回まで相手に与えた四球は3つで三振も12個を奪う好投。最後まで球威は衰えなかった。
攻撃では、バッティングで12安打と高川学園の7安打を大きく上回ったが、相手は数少ないチャンスを盗塁やタイムリーヒットで着実に得点した。
桜ケ丘高は5回裏に満塁、6回と7回に1、2塁などの好機があったものの、打線が続かず、併殺打や盗塁の失敗などもあり、隙のない攻撃で高川学園に軍配が上がった。
前田克也監督(51)は「投手は後半まで低い得点に抑えていて、いつも通りの自分達のペースで試合を運べた。ただ、攻撃で出塁した後のエンドランや盗塁など細かくつなぐプレーが課題として残った」と振り返った。
9回表で、サードゴロからの悪送球、四球やワイルドピッチなどでピンチを招き、一気に4点を入れられたが、9回裏では、1、2塁の出塁から3番の山根凛人選手がタイムリーヒットを打ち意地の1点をもぎ取った。
■「楽しく野球」■
同大会は夏の甲子園大会県予選に代わる大会で55チームが参加。新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園大会は中止となった。桜ケ丘高は、1回戦は新南陽高に6―2、2回戦は下松工高に14―1、3回戦はシード校の南陽工高に2―0で勝ち、準々決勝で柳井学園を4―1で下して勝ち上がってきた。
大会に臨み、練習では同校の周囲を15キロ走り込み、新型コロナウイルスの感染拡大後はバドミントンのシャトルを使って打撃練習などをして地道にトレーニングを重ねてきた。
同校の前同窓会長の金岡雅浩かねおか歯科クリニック院長は大会前に希望した部員にマウスピースを寄贈し、選手が練習中と試合中に着用。集中力が高まり、準決勝以外では2ケタ安打を達成した。
大会は観客を制限し、父母などだけがスタンドで観戦した。終始、選手を拍手で応援したが、好プレーが起こると歓声も沸いた。
前田監督は「学校関係者、選手のご家族、地域の方々などの理解と支援で頑張ることができた。できることを精一杯やった結果なので、部員にはお疲れ様と声をかけたい」と戦いを終えた選手をねぎらった。
坂井投手は「スライダーに切れがあり、いつも通り自分で投げ切った。準優勝は悔しいが楽しく野球ができた気持ちの方が大きい」と話した。
中学1年から兵庫県の野球チームで坂井投手と一緒にプレーしてきた田口徹宗主将(18)は「坂井がピンチでも抑えてくれるので、守備をする自分達はとても助かった。あと一本が出なかったのは残念だが、粘り強くがんばったので負けた気はしない。準優勝を誇りにしたい」と胸を張った。
写真撮影=FOX PICTURES
