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「全島民対象、安堵した」 大津島の155人に先行して
地域その他周南市の離島、大津島で17日、新型コロナウイルスワクチンの島民の一斉接種があり、213人の島民のうち希望した153人と島内で働いている2人が接種した。市が実施主体となる高齢者向け接種の最初の集団接種で、馬島の大津島小体育館が会場。徳山中央病院の医師、看護師、薬剤師と市の保健師、応援の職員を合わせて47人のスタッフが接種希望者を迎えた。
■8割が高齢者、大きかった不安
高齢接種は65歳以上が対象だが、人口が少ない離島は65歳未満の島民などと一緒に一斉接種することができる。同島は今年度65歳以上になる5人を含めて高齢接種の対象者が174人と島民の8割を占めている。
同市の集団接種は5月10日(月)から、かかりつけ医による接種は11日(火)から始める計画で、今回は本格的な接種のための検証も兼ねていてスタッフも多め。同病院の医師2人、看護師7人、薬剤師1人と、保健師4人を含め新型コロナウイルスワクチン対策室の職員13人、保健師14人を含む応援職員24人が参加した。
ミーティングのあと予定より15分早く午前9時15分から4グループに分かれて接種開始。午前中の2つのグループは自分で来ることが難しい高齢者で、コミュニティバスなど市が用意した車で搬送。次々に到着した。搬送は島内のデイサービスセンター職員や島民が支援した。
応援職員のうち、島民の顔がわかる、大津島支所に勤務経験のある職員が最初の案内に配置され、到着した島民を迎えた。受付で本人確認のあと、あらかじめ記入してもらっていた予診票の確認は保健師が担当。一人ずつ、記入事項を確認した。
予診は医師が聞き取りをして接種が可能かを確認し、接種後の経過観察の時間を15分にするか、30分にするかも判断した。接種は看護師が担当。薬剤師が用意した、ワクチンの入った注射器で接種した。予診、接種はそれぞれカーテンで区切られた中であった。会場に到着してから接種を終えるまで、10分間ほどだった。
接種後は接種済証を受け取り、椅子に座って経過観察。15分、30分に設定されたストップウオッチを受け取り、保健師から一人々々に注意事項の説明もあった。体調の悪化などに備え、大津島巡航の桟橋では医療機関へ搬送用の船も待機させたが、搬送された人はいなかった。
■5月10日からの集団接種へ検証反映
最初に接種したのは大津島地区コミュニティ推進協議会の会長などを務める安達寿富さん(83)。感染拡大の不安も大きかっただけに「大津島を先行して接種してもらってうれしかった。安堵した。ありがたく思っています」と喜び、「少しも痛くなかった」と話していた。
島内では昨年、自治会などの活動のために集まることも難しく、島の出身者が帰ってくる盆踊りや、たくさんの人が島外から参加するマラソン大会も中止。「今年は行事も開けるようになってほしい」と話していた。同島では5月8日(土)に2回目の接種を予定している。
医療従事者を除いては同市では初のワクチン接種。予診や接種は医療従事者で経験があるだけにスムーズだったが、受付で荷物から予診票を取り出す時に時間がかかったり、接種の際、肩を出すのに手助けが必要で、当初、4カ所だった接種ブースを3カ所に減らしたり、経過観察後、迎えの車が来るまでの待機方法など現場で対応した場面もあった。
同対策室の福谷直室長は「離島で感染者が出た時の対応が難しい地域だけに、不安感を解消できたのでは。今後、合理的に接種を進めるために今日の検証結果を生かしたい」と話していた。
同市の接種に関する相談は「ワクチン接種相談センター(0834・22・8838)」で受け付けている。
