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[中学部活地域移行]【周南3市】1年生の半数以上が部活選択 来夏には帰宅部急増か?
地域その他2026年度の夏の大会を目処に中学部活動を廃止して地域クラブでの活動に移行するように国の方針で全国的に進められている「部活動地域移行」。
9日に開かれた周南市議会6月定例会の一般質問で、今年度、周南市の中学校に入学した1年生1,074人のうち、646人(60.1%)が部活動に入部したことがわかった。
一方、市は中学生の受け皿となる地域クラブへの加入者数を把握していないことも明らかになった。現在、登録されている地域クラブは種目や地域が偏り、活動場所や形態なども不明な点が多いことから、子どもたちの選択肢としては不十分な状況がうかがえる。
下松市、光市の新1年生は“部活動”と“地域クラブ”のどちらを選択したのか。各市に現状を聞いた。

[下松市]
市内3中学校の部活動を段階的に縮小し、できるところから地域クラブでの活動を始めるとしている下松市。
今年度の新1年生500人のうち、部活動には271人(54.2%)が入部、地域クラブは105人ていど(21%)が加入した。
部活動については市職員が学校と連携をとって入部数を調査。地域クラブへは各クラブにアンケートをとって加入数を把握した。
[光市]
今年度末に部活動は終了するが、来年3年生になる生徒が引退するまでは各学校の判断で部活動を継続できる光市。3市の中でもいち早く中学生の受け入れ団体の募集を始めていた。
新1年生342人のうち181人(52.9%)が部活動に入部し、115人(33.6%)が地域クラブに入った。調査方法は下松市と同様。
このままだと帰宅部が急増?
部活動と地域クラブを掛け持ちしている生徒もいるが、今年の1年生は半数以上が部活動を選択した。一方、部活動、地域クラブとも選択しなかった生徒も多数。来年の夏以降、部活動に入っている生徒が地域クラブに移行しない場合は帰宅部が急増する懸念もある。
地域クラブへの本格移行は目前。子どもたちの選択肢が広がるよう、様々な課題の解決へ向けて各市の対応が求められている。

