2026年04月21日(火)

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新春特集[午]【下松】「願かけの御神馬」に願い事を 花岡八幡宮

  • 220年前に鋳造された花岡八幡宮の「願かけの御神馬」と村上宮司

  • 花岡八幡宮本殿

 顔をさすりながら願いごとをすればかなうと伝えられる「願かけの御神馬」が下松市末武上の花岡八幡宮(村上基起宮司)にある。市の指定有形文化財に指定されている。

 今から220年前の文化3年(1806年)に寄進されたもので、青銅製。寄進者は馬を2体制作しており、もう1体は香川県琴平町の金毘羅宮に寄進されていることから、金毘羅宮の神馬とは“兄弟”になるという。

 この神馬は頭までの高さが約170センチ、体長約250センチで実物の馬とほぼ同じ大きさ。鋳物師が多かった現在の防府市で鋳造されたとみられ、今も同市内には鋳物師(いもじ)町の地名が残る。神馬は花岡町と平田村の庄屋が寄進したもので、寄進者名は神馬が格納されている建物の近くに立つ石碑に刻まれている。

 霊験あらたかな御神馬も、太平洋戦争中には戦争遂行に必要な金属確保のため国が発令した「金属回収令」の対象になった。

 御神馬は分解できない構造のため、御神馬ごと台車に乗せて人力で周防花岡駅に運ぼうとするも、台車や車輪が何度も壊れて駅までうまく運べなかった。ようやく駅に到着したところで終戦になり、絶妙なタイミングで戦時供出を免れて生きながらえた“幸運の御神馬”でもある。

 終戦から81年。供出から戻ってきた御神馬は、その後の平和で豊かな時代をどう見てきたのだろうか。御神馬の顔面はさする人が多いためか黒光りしており、たくさんの信仰を集めていることをうかがわせている。

 村上宮司(72)は「今年は丙午(ひのえうま)で、“陽”の気が重なって活動的な力がみなぎる年。午年にあやかってこの御神馬にも願い事をかけてみては」と話している。


[花岡八幡宮]下松市末武上400 TEL.0833-44-8570

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