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【周南3市】「悩み持つ高齢者、男性に声掛けを」 減らない自殺者、40人超の年も
地域その他自殺者の減少が見通せない。2024年の周南3市の自殺者は周南市が20人(前年23人)、下松市が3人(8人)、光市が11人(3人)。周南市、下松市は減少したが光市は急増した。県内では毎年200人以上、全国では2万人以上が自殺している。周南3市だけで多い年には40人を超える。
交通死亡事故の8倍もの人が亡くなる自殺の予防へ、10日から16日(火)までは自殺予防週間。担当する周南市の健康づくり推進課、下松、光市の健康増進課ではゲートキーパーの養成講座を開き、悩みの相談を受け付けるなど地道な活動を続けている。
ゲートキーパー養成、相談窓口も
ゲートキーパーとは悩んでいる人に気づき、声をかけてあげられる人。声をかけあうことで、不安や悩みを少しでもやわらげることができる。
[周南市]
周南市では学び交流プラザのまなこうカレッジとして、12日(金)午前10時から11時30分まで同館でゲートキーパー養成講座「見逃さないでこころのサイン」を開く。無料。10日まで同館(0834-63-1188)で参加を受け付けた。
年に5回は予約制で、公認心理師による相談日も設けている。問い合わせは健康づくり推進課(0834-22-8553)へ。
[下松市]
下松市ではゲートキーパー養成講座を、24年度は市職員などを対象に3回実施した。25年度は公民館や市民団体を対象に講座を開いている。
同市では毎月1回、保健センターで臨床心理士による予約制の「ストレス相談」があり、さまざまなストレスや人間関係、大切な人を亡くした時などに相談できる。予約、問い合わせは健康増進課(0833-41-1234)へ。
[光市]
光市でも出前講座としてゲートキーパー養成講座を開いている。保健師による「こころのホッと相談」も毎月1回、あいぱーく光で開き、対面とオンライン(Zoom)でも利用できる。申し込みは健康増進課(0833-74-3007)で受け付けている。
男性高齢者多い傾向。若い人も。
自殺するのはどんな人か。23年に県内で自殺した207人のうち男性が159人、女性が48人。全国的にも同じ傾向がある。年齢的には70歳以上が72人と3分の1を占めるが、30~40代の自殺者もそれぞれ30人近くあり、少ないわけではない。原因・動機は健康問題が多いとみられるが、同時に家庭問題、経済問題などを抱える人が多いという。
光市健康増進課の中村雅子さんは「追い詰められた結果、誰もが自殺する可能性がある。サインに気づき、相談窓口に導くことが大切」と話す。
高齢の男性が多いことに、周南市健康づくり推進課の谷畠千夏子さんは「直接、自殺の当事者と関わりが持てない、届かないことが課題」と指摘する。下松市健康増進課の土谷沙織さんは「どこまで届いているかわからない。他課とも連携し、いろんな機会に啓発していきたい」と話し、自殺を考える人に直接でなくても、周囲の人に情報を届けたいと取り組んでいる。
(延安弘行)
