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[きょうの人]子育てのヒントを小冊子に 徳山中央幼稚園園長 御手洗 賢成さん(65)
地域周南市10月に保護者の疑問に応える子育てのヒントをまとめた小冊子を自費出版し、無料で配り始めた。千部印刷したが園長を務める周南市城ケ丘の徳山中央幼稚園の園児の保護者から口コミで「読んでみたい」という人の輪が広がり、残り部数はわずか。
10項目の一つ「子育ては 七割の失敗 三割のまあまあでいい」の言葉が表紙。プロ野球で生涯打率3割なら最高峰の成績。それを子育てに置きかえて「まあままでいい」と説く。「子育て」を「人生」に置き換えて自身にも言い聞かせるという。
各項目ごとに説明と「子どもに届く関わりのヒント」「子どもと親に何が育とうとしているのか」を載せている。一項目は4ページ。手にとれる大きさ、軽さにした。「挨拶(あいさつ)は、させるというよりも 大人からするといいですね」、子どもが生まれることで親になることから「子ども年齢は 親年齢」などの言葉が並ぶ。
裏表紙に「人は 揺れつつ 抱かれて育つ」と記した。最後のページには1冊ずつに筆で「抱」の一字と「ぬくもり」などの言葉を書いている。「誰かに抱えてもらって、揺れを小さくすることで生きている力が湧いてくる」「抱くことは抱かれていることでもある」という意味を込めている。
龍谷大学仏教学科を卒業し、父の芳光さんから浄土真宗本願寺派専宗寺(せんそうじ)の住職と幼稚園の仕事を引き継いだ。2代目の園長になって35年になる。住職はすでに息子の芳成さん(40)に引き継いだ。22日には住職継職奉告法要も営んだ。芳成さんは幼稚園の仕事にも携わってる。
1984年から毎年1回、久米小の体育館を借りて公開の子育て講演会を開く。新型コロナウイルスの影響で中止した今年度が37回目になる予定だった。
東京大学名誉教授の汐見稔幸さん、佐藤学さん、〝尾木ママ〟の尾木直樹さんらが演壇に立った。講演会の講師には「時代を読み解く人」を招いてきた。
AIが進化する中で子どもたちが〝生き抜く〟ために「これからの時代、変化に柔軟に対応できることが求められる」という。小冊子の出版は以前からの念願だった。シリーズ化したいと話している。
