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名匠・よみがえる切れ味! 宗家から「研ぎ師」免許証 手研ぎ「砥花」の花田さん
地域周南市機械を使わず刃物を研ぐ「手研ぎ」をなりわいとする職人が、周南市花陽の住宅街に工房を構えている。
同市出身の花田祐司さん(33)は、「砥花(とぎはな)」の屋号で2017年11月から工房を営む県内でただ一人の研ぎ師。包丁、ハサミ、鎌、鉈(なた)など、切れ味が鈍くなった刃物を復活させ本来の切れを取り戻すのが仕事だ。
地元の秋月小、中を卒業後、周防大島町の大島商船高専を経て、出光興産千葉製油所に就職。市内で金属加工会社を営んでいた父親が刃物を研ぐ姿を見て育った花田さんは、研ぎ師への憧れが募り26歳で退職し、2015年の年末に東京の研ぎ師、藤阿弥功将さんの門を叩いた。藤阿弥さんは、江戸時代から続く刀研ぎの流派「藤阿弥神古流」の宗家。
修業は家庭用の三徳包丁から始まり、牛刀、片刃、出刃、柳の各種包丁へと難易度が上がる。大根の桂むきに使う薄刃包丁が最も難しく、一つを研ぎ終えるのに1カ月を要した。
ハサミは文房具、剪(せん)定、枝切り、洋裁、美容用を研磨。手がけ、ノミ、カンナ、鎌など様々な刃物も手がけながら技術を磨き、2019年9月に、藤阿弥さんから晴れて「研ぎ師」の免状を受けた。2年弱での免状取得は8人いた同期の中でも早い方だった。
大量生産で市販される包丁やハサミの刃は通常、機械回転式の砥石で仕上げる。使い込んで切れなくなった刃物に命を吹き込むよう、板の砥石に水をたらしながら刃物を押し当てるのが手研ぎだ。花田さんの手にかかれば、どんな刃物も切れ味を取り戻しよみがえる。研ぎ代は三徳包丁が800円、90ミリの出刃包丁が1千円、洋裁バサミが1,500円など(税込み)。
工房では、九佐吉、Misonoなど、有名な包丁も販売。花田さんが1本ずつ研いで納得したものをそろえている。日本で唯一、包丁の柄の修復も手がける。
今後力を入れたいのは美容バサミ。元々が高価なうえ、持ち主の使い方のクセが刃の摩耗に表れる。それだけに、一切妥協せず最高の研ぎを常に心掛けている。メーカーなどに研磨を依頼すると通常1週間から1カ月かかるところ、1日で仕上げてすぐに美容師の手元に戻すことができる。
花田さんは「古い包丁も、研いで必ず切れるようにします。郵送、配達にも対応しているので、ぜひご連絡下さい」と呼びかける。
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周南市花陽1-10-2
午前10時~午後7時
定休日 日曜、祝日
駐車場 あり
☎070-4343-7414
2月一杯は工房新築工事のため、要問い合わせ
