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戦没者314柱の芳魂録 櫛浜・鼓南地区の慰霊塔に 栗南公園で竣工式
地域周南市周南市の櫛浜小のそばの栗南公園にある櫛浜、鼓南地区の戦没者の慰霊塔に亡くなった314人の氏名を記した芳魂録が完成し、13日に遺族など約100人が参列して竣工(しゅんこう)式が開かれ、戦没者の尊い犠牲が現在の平和、繁栄のもととなっていることを語り継ぐ気持ちを新たにした。
この慰霊塔は1956年に日清、日露戦争から太平洋戦争までの両地区に関係する戦没者のためにと建てられた。現在は遺族会の有志が定期的に清掃を続けている。
石造で台座の上に「慰霊塔」の碑があり、芳魂録は台座の中に納められていたが、今回、再調査して氏名を確認し、ステンレス製の銘板に刻んだ。
台座の向かって右側に取り付けられた銘板は高さ1メートル、幅は4メートルほど。当初、203柱とされていたが、台座内の名簿を整理する中で櫛浜地区209柱、鼓南地区105柱とわかった。亡くなった人の思いを伝えたいと、刻まれた氏名は旧字体で、漢字はすべて遺族に確認した。
最初に遠石八幡宮の黒神直大宮司を斎主として神事があり、祝詞奏上などのあと、芳魂録建立の中心となった市連合遺族会の大川勝也会長(78)や藤井律子市長が玉ぐしを捧げた。最後に大川会長らがロープを引いて除幕した。
連合遺族会にとっては一昨年の台座や台座の扉などの修復に続いての事業。大川会長は発起人を代表して経 過を報告して「一人々々の命の尊さを永遠に明記するもの。その功しを語り継がなければならない」とあいさつした。櫛浜地区社会福祉協議会と高松功さん、藤井博さんに感謝状が贈られた。
来賓の藤井律子市長、江島潔参院議員も祝辞で、芳魂録建立の意義を述べ、櫛浜地区在住の青木義雄市議会議長が櫛浜・鼓南地区を代表してお礼の言葉を述べた。式典などのあと、早速、芳魂録に駆け寄り、刻まれた氏名を確かめて携帯電話で撮影する参列者もあった。
(延安弘行)
