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ありがとう公民館 劇団「わ」公演や民俗資料譲渡 鹿野総合支所建設で解体前に
地域周南市周南市の鹿野総合支所を建設するため来春に解体される旧鹿野公民館への感謝の気持ちを込めた行事「ありがとう公民館」が14日、旧鹿野公民館で開かれ、地元の劇団「わ」の公演「がんばろうよ!鹿野の里」などがあった。1967年の開館から50年以上、親しまれてきた同館だが、総合支所の建設に向け新たな活動が始まった。
新総合支所の建設をめぐっては、当初、コアプラザかのを増築、移転する案が有力だったが、県の洪水ハザードマップで錦川の河岸侵食地域に一部が含まれていることがわかり断念。現在地での建て替えを望む住民と、これに反対する住民がいずれも署名運動を展開した。
最終的には昨年2月、鹿野小の体育館で開いた説明会で藤井律子市長が旧公民館を解体した跡地と中学校の駐車場を一体的に整備して新総合支所を建設する考えを表明。2024年度の完成を目指し、21年度は設計などが進められている。
「新たなストーリー」
「ありがとう公民館」は実行委員会が開き、代表は鹿野婦人会の有国美恵子会長(60)。劇団「わ」は2001年に住民が中心になって作られ、同公民館の講堂で続けてきた、鹿野にちなんだ人情喜劇の上演は16回にもなっている。
今回の出演は毎回、脚本を担当して主役も務めている坂本良夫さん(79)と、その孫娘役として鹿野在住の山本真由さん(19)が初舞台を踏み、山本さんの職場での同僚の丸山直樹さん、清木和恵さんも特別出演した。観客は新型コロナウイルスの影響で100人に限定した。
坂本さんは村起こしのため、鹿野にちなんだイベント開催を目指す仙太郎役、山本さんは孫娘の美香役。イベントの開催が難しくなった仙太郎を美香が激励し、最後は自分も鹿野で働いて地域を盛り上げたいと仙太郎に話して舞台は最高潮。
熱演した山本さんは「鹿野公民館の最後に坂本さんと一緒にできてよかった」と喜んでいた。
藤井市長は公演の前に「愛されてきた公民館を記憶の中にとめてほしい。これから先、新しい風が吹くと思います」と述べ、最後まで鑑賞した。
この日は公民館で保管してきた生活用具や農具などを希望者に販売する「民俗資料譲渡会」や、食器、調理器具、衣類などを持ち寄っての「もったいないバザー」もあった。いずれも盛況で、有国さんは「鹿野の将来を思う人が集まってくれた。新たなストーリーが生まれてくる総合支所にしたい」と意欲を見せていた。
(延安弘行)
