2026年04月16日(木)

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地域 : 周南市のニュース

高校生の顕彰会員、1,299人を悼む 大津島で回天追悼式

  • 式辞を述べる原田会長

  • 献花する参列者

 「回天烈士並びに回天搭載戦没潜水艦乗員追悼式」が14日、大津島の回天記念館前庭の回天碑前で、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小して開かれた。人間魚雷と呼ばれた太平洋戦争末期の特攻兵器「回天」で亡くなった若者、回天を搭載した潜水艦の戦没者ら1,299人を悼んだ。

 追悼式には回天顕彰会(原田茂会長)の会員ら14人が出席。原田会長(83)が「先の大戦から76年が経過し、当時を体験された方も時間とともに少なくなってきている。大津島がある周南地域を、平和の文化発信地として平和を愛する若者たちを育成する地となるよう努めることを誓う」と式辞を述べた。

 同会会員の山口市の野田学園高校1年の今里丈一郎さん(16)=周南市五月町=が藤井律子周南市長、村岡嗣政県知事らから寄せられた追悼の言葉を代読した。

 米国人で、父が回天によって沈没した油槽艦「ミシシネワ」の乗員で、回天に関する著書があるマイケル・メアさん夫妻からもビデオメッセージが寄せられた。最後に一般の参列者を含む約40人が白い菊を献花した。

 小学6年の時に回天メモリアルヨットレースを体験して回天のことを知り、同会に入会した今里さんは「当時は私より1歳上の人たちが戦争に行くのが当たり前の時代。幸せな時代に生きる若い世代が、思いを受け継いで風化させないようにしたい」と話した。

 この追悼式は毎年、戦没者の遺族や自衛隊関係者、国会議員、市議など300人が参列し、一昨年はメアさん夫妻も訪れて350人になった。しかし今年は最小限の会員だけにし、恒例の大徳山太鼓回天の演奏や自衛隊の追悼飛行なども取りやめた。今回の追悼式の様子は撮影して遺族に送る。

 人間魚雷回天は大型魚雷を改造して搭乗員が操縦できるようにし、搭乗員が乗ったまま体当たりする兵器。戦場までは潜水艦の甲板に積んで運ばれるが、帰ることができなった潜水艦もあった。大津島からの最初の出撃は菊水隊で、1944年11月8日にウルシー・パラオ方面に向かった。

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