2026年05月31日(日)

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【山口県周南市】児童と本の架け橋に 32年の活動に文科大臣表彰 富田東小親子読書サークル

  • 表彰状と大型紙芝居を持つ澄田さん(左)、前田さん

  • 朝の読み聞かせの様子

  • 手作りのペープサートを使った読み聞かせ

 山口県周南市の富田東小(石丸敬子校長、492人)で30年以上活動を続ける親子読書サークルが、子どもの読書活動優秀実践校の団体部門で文部科学大臣表彰を受けた。周南地域からは唯一の選出。表彰式は4月23日に東京都内で開かれ、同サークルには今月16日に、同校を通じて表彰状が届けられた。

 同サークルの活動は、朝の学習時間に各クラスで15分間の読み聞かせをする朝の読み聞かせ部と、本や大型紙芝居などの放課後の読み聞かせ会と会費などで購入した1,745冊の文庫の貸し出し管理を担当する放課後親子読書部の2部門。1年ごとに各部の代表者を交代する方式を取り入れ、30年以上の間、PTAから独立した組織として同校の読書活動を発展させてきた。

 活動の始まりは1990年。当時の校長、教頭の呼びかけに応え、前田冨士子さん(68)ら6人の保護者が子どもたちへの読み聞かせの場として結成した。

 現在もOGとして朝の読み聞かせに協力する前田さんは「手探りで始めた活動や、皆で作ってきた大型絵本などが今でも残り、続いているのがうれしい。本当に皆さんすごいと思います」と目を細める。

 現在は、朝の読み聞かせ部に会員6人とOG8人、放課後親子読書部に保護者会員5人と児童会員17人が参加している。

 今年度の朝の読み聞かせ部代表を務める澄田昌美さん(47)は「様々な個性を持つメンバーがそれぞれ選んだ本を読み聞かせる朝の時間は、子どもたちが色んな視点を持つきっかけになります。昨年はコロナ禍による中止も目立ちましたが、例えばオンラインを活用するなど積極的に開催していきたいです」と力を込める。

 放課後親子読書部の代表も「子どもたちに本を、という熱い思いを持った保護者が集まっています。ストレスを感じやすい今だからこそ、本との出会いやほっとできる場所が子どもたちにとって大切。本を通して大人と子どもに共通の話題が生まれるのも魅力です。協力の輪を地域にも広げられたら」と展望を語った。

 今年は、好きな本の名場面や名言を発表し合う企画、児童会員による大型紙芝居の読み聞かせ、児童が作ったお話の発表など、子どもの希望も取り入れた楽しいアイデアを構想中。表彰を受け、ますます熱の入る33年目の活動が動き始めている。

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