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【山口県】県産米の純米大吟醸が初の金賞 山縣本店、挑戦5年で快挙
地域周南市山口県周南市の酒蔵、㈱山縣本店が手がける「防長鶴(紫)純米大吟醸」が5月に開かれた2022酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞に選ばれた。防長鶴での受賞は2019酒造年度の入賞以来で金賞は初めて。
全国新酒鑑評会はその年の新酒の出来栄えを競う1911年から続く品評会。酒造年度は監督官庁の国税庁が定める7月1日から翌年6月30日までの期間で、この間に作られた日本酒を利き酒や科学分析で審査する。今回は全国から818点が出品され、394点が入賞、218点が金賞を受賞。県からは9点が入賞し金賞はそのうち5点だった。周南市からは㈱はつもみぢの「原田」が入賞した。
受賞した防長鶴(紫)純米大吟醸の特徴は、県オリジナルの酒米「西都の雫」での製造。全国から出品される日本酒の多くは酒米が山田錦だが、同社はあくまで地元米での出品を貫いてきた。精米歩合も35%を残す酒が多い中、防長鶴(紫)大吟醸の歩合は40%。磨きすぎなくてもおいしく仕上がると判断した。
食事に合う酒、これからも
同社で酒造りの責任者である杜氏を務める小笠原光宏さん(50)によると清酒の出来は、その年の米質に大きく左右されるという。金賞を取った防長鶴の西都の雫は、麹(こうじ)と水などを加えてできるもろみが柔らかくて溶けやすく、酒の香りや甘味にいい影響を与えた。
小笠原さんは「西都の雫で金賞を取れることがわかった。このノウハウを生かして全体のレベルを上げ、これからも食事に合う酒を作っていきたい」と受賞を喜んだ。
香り豊かですっきりとした味わいで冷やして飲むのがお勧め。720ミリリットルが限定500本で2,750円、1.8リットルは100本限定で5,500円。同社ホームページに掲載の酒販店、公式オンラインストアで購入可能。
ロンドンで4月に開かれた国際的な品評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2023では、純米酒部門で防長鶴(赤)無濾過生原酒がシルバーメダル、大吟醸部門で防長鶴(番外編)大吟醸山田錦35がブロンズメダルに輝いた。
赤は2019年のブロンズメダル以来の快挙。柔らかい酸味の辛口で720ミリリットルが1,540円、1.8リットルが3,025円。番外編は今後商品化を予定している。
問い合わせは同社(0834-25-0048)へ。
