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【周南市】㈱トクヤマ ゆうゆうてらすにカラフルアート 新人 清さん、社員を元気づけ
地域周南市山口県周南市の総合化学メーカー、㈱トクヤマの障がい者雇用施設「ゆうゆうてらす」の窓に同社のロゴと徳山製造所のスローガン入りのカラフルな絵が登場した。同施設の前を通って通勤する社員らを元気づけている。
手がけたのは、4月に入社し同施設で働く清(せい)貴晃さん(19)。縦1.8メートル、横3.6メートルのガラス窓をキャンバスに見立て、水に溶けるチョーク「キットパス」を使い、中央にピンク色の「TOKUYAMA」のロゴを描いた。アルファベット文字には実験で使用するビーカーの目盛り、原料などを運ぶクレーン、煙突など同社に関わりのあるものを付け加えた。
左にはロゴマークを表現した青い地球と地上から芽吹いた二葉、虹と太陽を描き、同社のマスコットキャラクター、たぬ助が宇宙服姿で登場。下に同社徳山製造所のスローガン「元気に出社、笑顔で帰宅」を赤地に黒文字で表示した。
清さんは周南市出身。5歳から絵を描き始め、中学時代はクラスメイトそれぞれが好きなキャラクターの模写をプレゼントするなど画才を発揮した。田布施総合支援学校高等部では2年の時、体育祭で掲げる縦3メートル、横4メートルの横断幕を完成させた。
同校在学中に㈱トクヤマの職業実習に参加し、その働きぶりが評価され今春入社。機密文書のシュレッダー、独身寮の清掃や洗車業務を担当している。体育祭の横断幕を目にしていた人事グループ(障がい者雇用施設担当)の田崎真一さんからガラス窓への絵画制作を勧められ、入社2カ月足らずで大作を完成させた。
色塗りには米から取れるライスワックスを主成分とするチョーク、キットパスを使った。キットパスの製造元である神奈川県の日本理化学工業㈱は1960年から障害者雇用を続ける先駆的企業。社員のうち知的障がい者が約7割を占める。定着支援の方法や作業環境の視察に訪れた田崎さんが清さんの創作用にとキットパスを買い求めた。
同社の佐藤卓志総務人事部門長は「出退勤でいろいろな人が通る場所に描かれたので、ゆうゆうてらすの入り口が明るくなると同時に、絵の前を通る人々に和みを与える存在になるのではないかと思う」と喜んでいる。
水で簡単に消せることから、半年後には新作を予定している清さん。「皆を笑顔、元気にできるような絵をこれからも描いていきたい」と話した。
