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【周南市】[徳山ユネスコ協会]世界に響け「平和の鐘」 回天記念館に85人参列
地域周南市山口県周南市の徳山ユネスコ協会(原田茂会長)の「平和の鐘を鳴らそう」が終戦の日の15日、大津島の回天記念館で開かれ、参列した85人全員が同館の前庭にある「平和の鐘」をついて、恒久平和を誓った。
この取り組みは2000年の国連総会で決議された「平和の文化国際年」に呼応して同協会が開いているもので、今年で23回目。大津島には太平洋戦争の末期に旧海軍の特攻兵器「回天」の訓練基地があり、同館には前庭に回天によって亡くなった搭乗員ら一人一人の氏名を刻んだ碑が建立されているほか、遺書や軍服、写真など約千点が収蔵されている。
この日はまず、原田会長(85)が「みんなが本気で平和に向かって行動すれば、必ず結果は出る。ともに頑張りましょう」とあいさつし、厚東和彦市教育長が藤井律子市長のあいさつ文を代読。参列者全員が黙とうし、ユネスコスクール加盟校の太華中(福田光正校長)の生徒27人が「すべての命を大切にします」など6項目の「わたしの平和宣言」を唱和した。
続いて原田会長、厚東教育長、大津島地区自治会連合会の古城隆夫会長、市連合遺族会の大川勝也会長ら会員、市教委ALT(外国語指導助手)の4人、太華中生徒や、友広巌県議、青木義雄、有田力、細田憲司各市議らが次々に鐘をついた。中には「私は平和を誓う!」「世界が平和でありますように!」と大声で誓いを述べて鐘をつく人もいた。
太華中3年の松本里咲さん(15)は「ウクライナのように戦争が続いている国もあるので、一日も早く世界中が平和になるように願いを込めて鐘をつきました」と話していた。