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【周南市】残業ほぼなし、有給取得92% 9年連続でユースエール認定 湯野温泉病院の治徳会
地域周南市山口県周南市の湯野温泉病院などを経営している医療法人治徳会(堀家英敏理事長)が厚生労働省のユースエール認定企業に認定された。県内の認定企業は5月現在24社。2015年から9年連続は県内では同法人だけとなっている。
ユースエール認定は「若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業」が対象。新卒者など正社員として就職した人の3年以内の離職率が20%以下▽有休休暇の取得率が平均70%以上または年間平均10日以上や、残業が一定時間以下などの条件がある。毎年、認定基準を満たしているか、都道府県の労働局が確認して認定通知書を交付する。
治徳会は湯野温泉病院、老人保健施設温泉の里(ゆののさと)、サービス付き高齢者向け住宅湯野温泉を経営し、従業員は202人。リハビリテーションにも力を入れ、看護師やリハビリのセラピストなどの有資格者も多く、女性が8割を占め、平均年齢は49.1歳。
仕事の効率化や必要な人員の補充を進め、毎月の残業は平均0.09時間とほとんどなく、有給休暇の取得は16.6日で取得率は92.2%。この9年間に新卒者など30人が入ったが退職者数は基準をクリアしている。
この認定を受けることで、認定マークを自社の広告や名刺に表示できる。山口労働局主催の就職フェアなどに優先的に参加でき、ハローワークが求人に対して重点的に求職者を紹介するメリットもある。
同病院では高校の新卒者の採用にも取り組んでいるが、都野実事務長(51)は「認定は学校で先生が生徒に勧めるきっかけにもなる。10年連続を目指して頑張りたい」と話している。