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【周南市】松本さん、大津さん姉妹 絵本「戦時のアヲハル」贈呈
地域周南市「戦争の悲惨さを子どもに伝えて」
山口県周南市大津島在住の松本千恵子さん(73)と同市扇町在住の大津美子さん(68)が作成した絵本「戦時のアヲハル」の贈呈式が24日、周南市役所で開かれた。
松本さんと大津さんは姉妹。両親から伝え聞いた戦争体験を紙芝居にして大津島地区文化祭で披露していたが、ロシアによるウクライナ侵攻を目の当たりにして絵本にまとめたという。
「アヲハル」は青春の意。苦しい生活を強いられる時代でも、両親にとっては青春を過ごした時代であったことからタイトルに起用した。
2人から絵本を受け取った厚東和彦市教育長は「子どもたちには絵本を何十年も心に留めてもらいたい。有効に使わせていただきます」と感謝を述べた。
松本さんは「戦争になったら市民も巻き込まれて、今ある平和が失われることを知ってもらいたい。今後も紙芝居で戦争について伝えていきたい」と話していた。
贈呈された絵本は同市内すべての小・中学校、図書館に寄贈される。