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地域 : 周南市のニュース
[きょうの人]しゅうなん若者サポートステーション総括コーディネーター 福岡敬子さん(64)
地域周南市若者の職場見学、体験事業所募集
自分に自信がない、コミュニケーションが苦手などの課題を抱えながら就職を目指す若者の職場体験、見学を受け入れてくれる企業を募集中。「苦手さがあっても企業側の少しの配慮、理解があれば働ける若者がいる。働きやすい環境や本人の苦手さへの理解で働きたいと思う若者は増えるはず」と話す。
若者サポートステーションは15歳から49歳の若者の就職活動を支援する無料総合相談窓口。周南市徳山港町にあるしゅうなん若者サポートステーションは県労働者福祉協議会が厚生労働省と県からの委託で2008年6月に開設し、周南3市と柳井、岩国市、周辺の5町がエリア。
今年の4月から7月までの同ステーションへの新規登録者は40人で、22年度の同時期の37人、21年度の32人を上回る。就職決定者は同じく7月までで52人で、こちらは22年度の36人、21年度の34人を大きく上回る。
現在の見学、体験の受け入れ事業所は76。会社説明会を開いて積極的に求人している会社もある。多彩な業種があるが、福岡さんは清掃、配達、プログラミングなどの業種の事業所にご協力いただけるとありがたいと話す。体験は通常5日間ていどだが1日でも可能。
以前に中学校の補助教諭をしていて生徒の悩みの相談にも応じていたころ「この子たちが社会に出た時、どうなるのだろうか」と考えて支援をしたくなり、キャリアコンサルタント、産業カウンセラーの資格を取得し、開設から3年目だった同ステーションで働くことになり、9年前に全体の責任者の総括コーディネーターになった。
キャリアコンサルタント4人、臨床心理士3人(非常勤を含む)で、訪れる若者を支援している。22年度の新規登録者は124人、就職決定者は123人。今年度はこれを上回りそうだ。
福岡さんは「本人への自分たちの支援はほんの一時で、そのあと若者たちは社会の中で生きていく。地域全体で若者を育てていくという理解者、協力者が増えてほしい。いずれその若者が地域を担っていくのですから」と話す。
見学、職場体験事業所などの問い合わせは同ステーション(0834-27-6270)へ。