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【周南市】昭和通で話題の野犬「クロちゃん」 捕獲後、すぐに引き取られる
地域周南市山口県周南市の飲食店街の昭和通に3カ月前ごろから姿を見せ始めた人懐っこい黒い野犬が話題になり、写真がSNSで発信されて「クロちゃん」と名付けて関心を集めていたが、5日に捕獲され、10日に新しい飼い主が見つかった。狂犬病ワクチン接種など新たな飼い主が負担する費用のための募金活動も始まっていたが、捕獲した周南環境保健所は引き取り手を公表していないため、どうするか注目される。
同市は野良犬対策に力を入れており、この犬も通報を受けた市と県が捕獲を目指していた。環境政策課によると「クロちゃん」は成犬でかなり大きく、人に慣れているとはいえ、子どもなどにとっては危険だったという。街なかのため捕獲用のおりの設置は避け、職員が見回りをしながら捕獲用の網でとらえた。
捕獲した犬は周南環境保健所が管理している毛利町の県総合庁舎内の収容施設に入れ、ホームページで新しい飼い主を募集した。募金はクロちゃんが姿を現していた周辺の飲食店などが募金箱を置いて取り組んでいた。
野犬の捕獲は主に県が担当。同市で捕獲した野犬のうち、子犬は周南環境保健所から希望者に引き取られ、成犬も保護団体が引き受けていて殺処分される犬はいない。
野犬は周南市が捕獲して同市が殺処分するという話がSNSで全国に広がっているが、市には殺処分する権限も施設もない。今回のクロちゃんの捕獲は、捕獲後の野犬への関心、理解が広がり、周南市に対する認識が改まる効果もありそうだ。
