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[第7回平和の島スピーチコンテスト]最優秀賞 幸せな朝
地域周南市みなさんは他人から無視されたことはありますか。みなさんは他人から悪口を言われたことがありますか。ただ生まれた国が違うだけで無視をされる、ただ好きな性別が違うだけで悪口を言われる。日常的に差別を受けている人の朝はどんな朝なんでしょうか。なんで今日も生きているんだろうかと後悔する朝なんでしょうか、それとも今日こそは幸せな日にしようという願いの朝なんでしょうか。
私は学校でいろんな差別について学びました。一つ目は人種差別です。人種差別とは人種や肌の色、民族的に差別することを指します。私は学校の授業でとても印象に残ったビデオがあります。それはジェーン・エリオット先生が小学3年生に対して行った「青い目、茶色い目」という差別実験です。青い目の子はいい子、茶色い目の子には黒い襟をつけさせて悪い子だと区別をします。すると、青い目の子の行動が変わり、昼休みに茶色い目だからとバカにするようになったのです。次の日は立場が逆になりました。青い目の子に黒い襟をつけ悪い子、茶色い目の子はいい子としたのです。茶色い目の子が青い目の子に黒い襟をつけている時の満面の笑みは忘れられません。この実験を行った後エリオット先生はこう話しています。「普段、子供たちはお互いに優しく接し、協力し合い、仲良くしていました。ですが、優位のグループに所属すると途端に、突然、傲慢になり、差別的になり、敵意をむき出しにしたことは衝撃でした。」私はこのビデオを見た時日本でも小さな時期から差別について学び、このような実験を体験することが大事なのではないかと思いました。被差別者の気持ちは自分が体験してみるまでわかりません。私もこの実験を体験していたらもっと早く差別がどれだけ重い問題なのかを知ることができていたのではないかと思うと実験を受けた人たちが少し羨ましいです。
二つ目は性的マイノリティの方に対しての差別についてです。性的マイノリティとは同性が好きな人や、自分の性に違和感を覚える人、または性同一性障害などの人々のことをいいます。私は去年生徒会が企画する行事でLGBTQについて取り上げました。その中でトランスジェンダーの渡邉啓之さんという松山市の市議会員の方に出会いました。渡邉さんはLGBTQの人達も皆様と同じように笑顔で幸せに生活がしていける街づくりという言葉を掲げ活動を行っています。統計によると学校の1クラスに2〜3人の割合でLGBTQの子が居ると言われています。渡邉さん自身も差別や偏見を受けたそうです。しかし楽しい思いも幸せな思いも感じたとおっしゃっていました。埼玉県の調査によるとLGBTQの方の65・8%が死ねたらいいのにと思った経験があると答えています。今でも性別によっていじめられている子はいます。私たちには何ができるでしょうか。渡邉さんは「LGBTQだからといって特別待遇をするわけでなく、はれものに触れるわけでもなく『全然普通やん』そうなることをしていきたい。」とおっしゃっていました。私たちができることはただ普通に接することだと思います。普通に挨拶をして普通に話をして普通に笑い合って。私たちはみんなマイノリティです。性別も性格も生まれた日も違うマイノリティなんです。この世界はマイノリティによって成り立っています。誰一人として置いて行ってはいけません。朝起きてなんで生きているんだろうかと後悔する人に手を差し伸べれる人になりましょう。今日こそはと思わないように毎日会話をしましょう。そうすれば少しずつ差別に苦しむ人が減ってくるのではないでしょうか。私たちが今できることを行えばいつしか無視ではなく大きな拍手が悪口ではなく大きな歓声が生まれるのではないでしょうか。私は知らない赤の他人でも互いに尊敬し握手ができる差別のない平和がやってくることを心から祈っています。
サビエル高3年 森島裕佳菜さん
