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【周南】自殺を防ぐ命の門番 周公大でゲートキーパー研修会
地域周南市周南市健康づくり推進課は9日、周南公立大学で、こども・若者の自殺を防ぐための「若年層ゲートキーパー研修会」を開き、学生や教職員40人が参加した。
2020年3月に策定した「周南市自殺対策計画」で「誰も自殺に追い込まれることのない社会」を目指した取り組みの一環。ゲートキーパーは「命の門番」と言われ、周りの人の異変に気付き、声をかけ、話を聞き、必要な支援につなげて見守る役割を持つ。特別な資格は要らない。
この日は奈良女子大大学院の阪中順子講師が「青少年の心の危機〜自分を守り、友だちと支え合うために」と題して講演した。阪中さんによる同大での講演は前身の徳山大を含め、3回目。居心地の良い大学の要素の1つは、緊密過ぎない緩やかな人とのつながりであること、日常の小さな幸せを見つける大切さ、よき聞き手になることなどを説いた。
受講者へのアンケートでは「小さなことでも誰かに話すことが大事だと思った」「友達や周りの人の悩みに気づけるようになりたい」などの感想が寄せられた。
国内の自殺者数は2022年で2万1,881人。前年比で800人増加した。20歳未満が798人で前年比48人の増加▽20〜29歳が2,483人で前年比128人の減少。若い世代の死因の1位は自殺になっている。 同市の自殺者は20年から22年まで24人で横ばい傾向にある。
同課は保健師によるゲートキーパー研修の出前トークの受け付けもしている。問い合わせは同課(0834-22-8553)へ。
