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【周南】周南公立大から周南市職員採用試験10人合格 活発な地域活動が成果
地域周南市周南市の周南公立大学(髙田隆学長)4年生の10人が、周南市の職員採用試験に合格した。
旧徳山大学時代を含め、これまで合格はあっても1、2人にとどまっていた。4年生は周南公立大学の一期生。周南市の職員を志望する意識を持った学生の増加は公立化の大きな成果と見ることができそうだ。
今回、合格発表があったのは大学卒を対象にした採用試験の先行日程。来春の大学卒の行政事務の採用予定人数は20人で、103人が申し込んだ。合格者は30人。このうち10人を周公大生が占めた。
来春の同大学の卒業予定者330人のうち就職希望者は232人。公務員採用試験では、県庁への合格者は山口県が3人と長崎、島根、高知県が1人ずつあった。市町村は周南市の10人を含めて16人だった。
周南市役所職員の志望・合格者増の要因とみられているのが活発な地域活動。「地域貢献大学」を目指し、授業や、SDGsアンバサダーなど学生の自主的な活動を通じて市民とふれあう機会が増えた。インターンシップにも力を入れ、周南、下松、光市を合わせると20人が各市役所をインターンシップ先に選んだ。
試験は、筆記試験・小論文の第一次、集団討論・個別面接の二次、個別面接の三次試験があったが、面接では体験してきた地域活動を語ることができ、自信を持って臨めた学生が多かった。
インターンシップのほかにも、年に2回、周南3市の職員などによる説明会を開いている。春休みには公務員試験のための独自の勉強会が7回ある。このほか、公務員試験対策講座の受講なども勧めている。
研究・地域・産学連携部地域・産学連携課の馬場直枝さん(62)は「早目、早目に準備をしている、真面目に取り組む学生が大半」と話す。他市出身の学生にも地域での活動を通じて周南市に関心を持つようになった学生がおり、同課の中村光宏課長(50)は「3年生にも周南市民の人柄や住みやすさで市役所を第一志望にしたいという学生が出てきている」と話し、来年度以降も期待できそうだ。