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【周南】徳山高専の前田・西岡・松橋さん最優秀 POLUS木造住宅インターハイ
地域周南市周南市の徳山高専(阿部恵校長)の土木建築工学科3年の前田悠翔さん、西岡潤さん、松橋隆彦さんが「第4回POLUS木造住宅インターハイ」の造形・造作部門で全国トップの最優秀賞を獲得した。2年の大迫鈴歌さんと藤井奈緒さんも奨励賞を受賞した。
この大会は毎年異なるテーマに沿って模型製作やプレゼンテーションで建築設計・造形造作の技術を競う、高校生と高専3年生までが対象の建築コンペティション。今年は「斜面を活かした家」をテーマに全国から72校、187点の作品が集まった。
面白さを大事に
最優秀賞の3人の作品は「みかんを司る家族の家」。6角形を使用したハニカム構造をデザインに取り入れ、斜面に段をつけて1.5階のスキップフロアを採用。面白さを追及して細部までこだわった。前田さんと西岡さんは「びっくりした」、「獲れてしまったと思った」と話す。
3人は次のコンペに向けて仲間を増やし、準備を進めている。前田さんは「これからもずっと、面白い作品で想いを伝えられるように取り組みたい」、西岡さんは「妥協した部分もあった中でも作品になり、自信がついた」、松橋さんは「今回は構造に振り切れたのが良かった。使えなかった構想もあったので、この経験を今後に活かしたい」と先を見据えている。
先輩の姿を見て挑戦
奨励賞の大迫さんと藤井さんは「自然との壁をなくす家 森段(シータ)=θ 〜森にいるようで実は家の中??〜」を制作。自然との一体感を大事にした住宅を目指し、室内テラスから見える景色にこだわった。
今回が初挑戦の2人。先輩が寮で楽しみながら取り組む姿を見て、「やってみたい」と決意した。
模型を作るのも初めてで、2人で試行錯誤しながら作業を進めた。材料の調達に行ったが買えずに、2人で雨に濡れながら帰ったのも今ではいい思い出。
藤井さんは「完成しただけで達成感があり、賞は意外だった。今後取り組むものは全部楽しさを見つけながらやっていきたい」、大迫さんは「本当にうれしかった。建築コンペはまたやりたい」と目を輝かせた。