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【下松】台湾新幹線の新車96両受注 日立笠戸事業所・地域経済の浮揚に期待
地域周南市㈱日立製作所はこの秋から、下松市の笠戸事業所(佐川哲事業所長)で台湾高速鉄道(台湾新幹線)の新車両12編成の製造を始める。1編成12両のうち8両、計96両を同事業所で生産することになり、同市を中心とした地域経済の大きな浮揚が期待される。受注総額は約1,240億円。
日立笠戸は1編成12両のうち8両製造
台湾高鉄は台湾最大都市の台北と第2の都市の高雄間の348.5キロを最短1時間30分で結ぶ。2007年1月に開通した。日本の新幹線が持つ高度な車両技術を輸出、現地導入した初のケースで、車両は笠戸事業所などで製造した日本新幹線の700系の改良型が導入されている。
このたび製造するのはJR東海最新鋭の新幹線車両N700Sがベースの「N700ST」で、Tは台湾を表す。N700Sは1編成16両だが、N700STは1編成12両とコンパクト型。
このうち同社は両先端を含む1〜4号車と9〜12号車の計8両を製造。中間の5〜8号車は同社からJR東海の連結子会社の日本車両製造㈱に製造を委託する。モーターやインバーターなどの機器を軽量小型化して電力消費を大幅に減らす。
受注車両低迷に終止符、業務の活性化に期待
笠戸事業所では近く車体の製造が始まり、年末にかけて内装作業が本格化する。製造は笠戸事業所のほか、日立笠戸協同組合(弘中善昭理事長、30社)の加盟各社が得意分野を生かして携わる。来年8月前後から完成車両の出荷が始まり、27年下半期からの営業運転を想定している。
笠戸事業所はここ最近、鉄道車両の受注が低迷していたが、台湾高鉄の新たな受注で笠戸事業所や組合加盟各社の活性化が期待できそう。下松商工会議所会頭を兼ねる弘中理事長(65)は「組合の全力を挙げて受注にお応えしたい」と期待を込めていた。
