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【周南】箱根7区で区間賞 夜市出身の高山豪起選手 「安心して帰れる場所」が背中を押した
地域周南市正月の箱根駅伝。復路7区で強豪校2校を追い抜き、粘り強い走りを見せて区間賞を手にしたのが、周南市夜市出身の高山豪起選手(國學院大学4年)。
優勝を狙ったチームの中で迎えた勝負区間。ゴール後の表情には、やり切った安堵と確かな手応えがにじんでいた。総合は2位。「優勝を目指して走ったので悔しい気持ちはあるが、自分の力を出し切れたことに、正直ほっとしている部分もある」と胸の内を語る。
7区は走る前から「勝負区間」と言われ続けてきた。先頭とは大きな差があったが、「ブレずに行こうと決めていました」と振り返る。スタート前、同期の4年生から届いたLINEのメッセージにも背中を押された。「みんなの分も自分が走ろうと思った」。
レースは終始ハイペース。「正直、ずっときつかった」と本音を漏らす。それでも沿道からの同期の声に救われた。給水では田中登馬選手、嘉数純平選手の声掛けに思わず笑顔がこぼれた。ラスト3キロ、監督車から声を掛けたのは、同学部で4年間を共にした小林マネージャー。「あの声で全部出し切れました」と話し、区間賞は仲間と一緒につかんだ結果だった。
陸上を本格的に始めたのは桜田中学校時代。部活が限られていたので消去法で陸上部に入った。短距離から長距離へ転向したのは、仲の良い先輩の影響と、マラソンをしていた父の背中があったから。
地元からの支えも大きかった。同級生の母で野菜ソムリエ上級プロとして活躍する西川満希子さんから届いた食材も、心身の状態を整える大きな支えとなった。
地元からは、その走りをたたえる声が相次いだ。昨年に続き箱根路に足を運んだ同級生の西川輝さんも「豪くんの走りが、多くの人の心を動かしたのを目の当たりにしました。豪くん!感動をありがとう」と健闘をたたえた。
また、父の高山大介さんは「箱根駅伝で区間賞なんてとんでもないことをやってのけた驚きと、たくさんの人に応援してもらえるランナーに成長してくれた喜びがあります」と、息子への変わらぬ思いをにじませた。その支えへの感謝を込め、高山選手は次のように話した。
「周南市は自分にとって“安心して帰れる場所”。うまくいっている時も苦しい時も変わらず受け入れてくれる街があることが、どれほど大きな支えになっているかを、今回の箱根で改めて実感しました。走っている最中も、沿道の向こうに地元の皆さんの顔や、これまで掛けてもらった言葉が浮かび、最後まで力を振り絞ることができました」。
周南市夜市から箱根路へ、そして次の舞台へ。世界で戦える選手を目標に掲げ、これからはマラソンを主戦場に。日本、そして世界の舞台に向けて高山選手の走りは続く。
高山選手が次に出場する大会は2月22日(日)に大阪市で開かれる「大阪マラソン2026」。
