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【周南】南陽工場のセメント製造停止検討へ ㈱トクヤマが事業譲渡
地域周南市㈱トクヤマは25日、同社のセメント事業を国内最大手のセメントメーカー、太平洋セメント㈱に譲渡すると発表した。譲渡は10月1日を予定している。
譲渡金額は370億円。周南市の徳山製造所南陽工場でのセメント製造は2027年度まで継続し、28年度をめどにした製造停止の検討に着手する。
この日、4月1日に社長に就任する井上智弘取締役常務執行役員経営企画本部長らによる説明会・記者会見で明らかにした。
㈱トクヤマのセメント事業は1938年、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)の製造プロセスで大量に発生する炭酸カルシウムを主成分とするマッド(廃泥)や自家発電設備で石炭を使用したことで出る石炭灰が主要原料で、これらの再資源化が目的だった。
60年にはセメント専用工場となる南陽工場が完成して事業を拡大。しかし、日本国内のセメント需要は1990年をピークに減少し、同社は2024年度にセメントの製造体制を縮小していた。
現在、南陽工場で処理している社内廃棄物は全量を太平洋セメントで処理することで合意している。社外から受け入れている廃棄物については、品目ごとに排出元と協議する。セメントなどの製造設備については窯業系・廃棄物系への新規事業への転用も含めて活用方法を検討する。
中期経営計画2025で「電子」、「健康」、「環境」分野を成長事業と位置づけている同社。「南陽工場を有する徳山製造所のあり方や構造は大きく変わることになりますが、更なる構造改革と体質転換を進めて競争力の強化を図るとともに、成長事業への資源配分を進める」と説明している。
