2026年05月25日(月)

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【周南3市】「勝ちに不思議の勝ちあり」「負けに不思議の負けなし」 衆院2区と県知事選を振り返る

  • オンラインで周南地域の支持者に当選あいさつをする岸信千世氏

 8日に投開票された衆院選と県知事選は、いずれも保守地盤の強さを鮮やかに見せつけた。周南3市を含む衆院選2区では自由民主党前職の岸信千世氏(34)が、中道改革連合前職の平岡秀夫氏(72)を突き放して3選を果たした。県知事選も無所属現職の村岡嗣政氏(53)が有効得票数の約7割を占める圧勝だった。

1,724票差から5万1,668票差に

 衆院選2区は前回、岸氏が平岡氏をわずか1,724票差で振り切る接戦だった。しかし今回の票差は5万1,668票。得票率ベースだと前回の0.82ポイント差が今回は24.24ポイント差まで開いた。岸氏には圧勝、平岡氏にとっては大敗だ。

 前回まで「自公」として岸氏を推薦していた公明党が、今回は中道改革連合を共に結成した立憲民主党出身の平岡氏側についた。それでもこの大差だ。

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平岡氏は屋内集会皆無、岸氏は公明離脱で危機感

 「負けに不思議の負けはない」という。平岡氏の選挙戦を取材していて感じたのは、これまでの平岡氏の選挙では必ず開催していた屋内型の集会が今回はなかったことだ。応援弁士も岩国市に岡田克也元副総理が来援した程度で、これまでのように党幹部が次々に平岡氏の応援にかけつける光景はなかった。

 逆に「勝ちに不思議の勝ち」がある。岸氏は前回の薄氷の勝利を繰り返すまいと陣営がフル回転したのに加えて、公明党の離脱による危機感で陣営が引き締まった。その延長線で票の上積みに拍車がかかったが、ここまでの大きな伸びは「不思議な勝ち」だったかも知れない。

 一方、県知事選は堅実な行政手腕を持つ村岡氏が新人2人を寄せ付けなかった。得票率は下松市74.09%▽周南市70.90%▽光市67.02%と、軒並み7割前後に並んだ。

 どんな選挙もそうだが、候補者や政党の得票はその時点の民意が示された「瞬間風速」でしかない。有権者は支持する候補者や政党に一票を託すが、それは決して「白紙委任」ではない。公約の実行や政治姿勢の堅持が常に有権者の目にさらされていることを、当選者は自覚すべきだ。

 その答えは次の選挙で必ず示される。有権者の目は節穴ではない。

(山上達也)

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