2026年06月01日(月)

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政治 : 周南市のニュース

鹿野総合支所は旧公民館跡へ 現在地に観光交流拠点 藤井市長が決断、住民に説明

  • 旧鹿野公民館

  • 説明する藤井市長

 周南市の鹿野総合支所施設整備基本方針の説明会が9日、鹿野小体育館で開かれ、藤井市長は総合支所を旧鹿野公民館跡地に建設する方針を明らかにした。現在の総合支所は解体して「人を呼び込む新たな観光拠点」を整備する。そのため鹿野地域の観光振興プランを今後、作成する。鹿野地区が新たな一歩を踏み出した日となった。(延安弘行)

 同総合支所をめぐっては、旧鹿野町役場を使っている現在の総合支所は老朽化で長く使用できず、移転先を検討。コアプラザかのを増築、移転する方針だったが、一昨年末、県の洪水ハザードマップで錦川の河岸侵食地域に一部が含まれていることがわかり、計画の見直しが必要になった。

 市は昨年8月から35回の住民説明会を開き、現在の総合支所敷地内かコアプラザかの隣接地、鹿野中の駐車場の3カ所を中心に説明。昨年12月28日には現在地での建て替えに賛成する団体と反対する団体がそれぞれ市役所を訪れ、千人前後の署名とともに市長に要望書を手渡した。鹿野婦人会も「鹿野地区の総合的なまちづくりを考える会」の開催を求める陳情書を提出していた。

■鹿野観光振興プラン作成へ

 説明会は当初、コアプラザかので開く予定だったが、参加希望者が多く、鹿野小体育館に会場を変更した。

 市長はこれまでの経緯を述べたうえで、同地区最大の課題である人口減少を食い止めるためにも、地域の核が必要だとした。その核としてあげたのが現在の総合支所敷地と、コアプラザ、小中学校、図書館などの周辺の2カ所。旧公民館跡地に総合支所、旧鹿野町役場である現在の総合支所敷地に市北部の観光交流拠点を建設する方針を説明した。

 公民館敷地は以前から総合支所の候補地にあがっていたが、駐車場の確保が難しいとされてきた。そのため、中学校の駐車場と一体的に整備することで駐車場などを確保し、周辺を教育・行政ゾーンとして位置づけ、その中核施設とする。

 建設費は現在の総合支所、旧鹿野公民館の解体を含めて8億円。2023年度の完成を目指す。

 総合支所跡地の整備は21年度以降、観光振興プランを作成後、基本・実施設計にかかり、総合支所の移転・解体後に整備工事に着手する。

 出席した住民からは「すべての施設を一つの屋根の下にするなど効率化してほしい」「これからの鹿野の進むべき道が見えてきた」「鹿野は周南市の資源。大事にしたい」「鹿野の魅力を生かした産業を作れるのではないか」などの意見が出された。

 最後に藤井市長が「鹿野は周南市の掛け替えのない財産。子どもや孫の世代が誇りを持って住み続けられる鹿野になるよう全庁をあげて取り組む」と決意を述べて協力を求めた。

■人口減少の〝歯止め〟へ前進を

 2つの署名運動で鹿野地区が二分されてしまうことも危惧された鹿野総合支所問題は、旧鹿野町役場、コアプラザかの隣接地以外の〝第3の候補地〟を選択する決断によって一応、落着した。藤井市長が最終的に旧公民館跡地に決めたのは説明会の前日だったという。

 説明会の会場では合併時の新市建設計画の実現されなかった「ファンタジアファーム」を持ち出して、観光交流拠点整備の「担保」を求める市民もいた。

 市長自身、説明の中で、1955年には9千人だった人口が3分の1になり、合併後の現在も毎年100人近く減少している現状を述べた。

 総合支所建設、観光振興プラン策定、観光交流拠点の建設。説明会では住民から今後の今回の市の方針に期待する意見が続いた。一連の事業によって鹿野地区だけでなく市北部、市境、県境を越えた広域に新たな産業を生み出すきっかけにすることが求められている。

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